1950年のソウル。 ジンテ(チャン・ドンゴン)ジンソク(ウォンビン)兄弟は、母親とジンテのフィアンセ:ヨンシン(イ・ウンジュ)そして、彼女の弟妹と一緒に貧しくも楽しく暮らしていた。 6月25日、朝鮮戦争勃発。 突然、徴兵される兄弟。 自分の事を犠牲にしても、まだ高校生で将来を夢みる弟のジンソクを守るジンテ。 戦場で色々な任務をこなし、昇級していくジンテ。 太極勲章を授与されれば、弟を除隊させてくれるという上官の言葉を信じて、彼は更なる任務につく。。。
戦闘シーンがハンパじゃなく凄すぎて、そうゆうシーンは、全て目をつぶっていた私(隣の相方に、血ダーダーのシーンが終わったら手で合図してもらいながら見た)。 見て無いけど、もの凄い爆音と、「ワー」とか「オー」とかいう悲鳴や叫び声に、「これが戦争の実態なんだなぁ」と、、、本当は目を背けてはいけない事なんだけど…。
アジア人が演じる戦争モノは、肌の色や髪の色が同じだから、欧米の戦争映画より、めちゃめちゃリアルに伝わってくる感じがしました。
ちょっと、映画の内容とは掛け離れてしまうかもしれないけれど、見終わってから、“民度の違い”みたいな事を考え、相方とカナリ議論した。 よく、「日本人は、民度が低い」と言われるけど、日本人の誇りって何だろう?って(なんか、西尾幹二氏の発言みたいになってるけど(苦笑))。 昭和20年を境に日本人の民族意識というのは全く変化してしまったわけで、じゃ、今の日本人って何なんだろう?って。 オリンピックやW杯になると突然大量発生する“プチナショ”、これらの人は、普段、どのくらい日本や日本人の事を考えているのか、、、平和ボケこそが現代の日本人の民度そのものなんでしょうか?
この映画、韓国では1200万人が見たとの事ですが、もしも、同じような内容の日本映画があったとして(天皇側から見た戦争でもいいし、関東軍側から見た戦争でもいいし、描き方は、どこに重点をおいてもいいから)、果たして、どれだけの人が見に行くだろうか? 1200万人なんて100%ありえない数字ですよ。 そもそも、昭和史を学校で全くといっていいほど教えてもらっていない日本人にとって、戦争の真実(戦前戦後の話)映画など、関心があるかどうか。。。 韓国映画の、北×南モノや、こういった戦争モノが自国でヒットするのは、別に映画ブームだからヒットしてるというわけじゃないと思う(私は)。
最近の邦画だと、『スパイゾルゲ』は、学校で教えてくれない近代史をそこそこ深く描いていた映画だと思うけど、篠田監督のラスト作品って事が話題になっただけだもんねぇ。
根本的に自国の歴史に対する感覚が違うんだよね。 これこそが、民族意識や誇りの違いなんだろうな…。 外国人から見たら、日本人て、ホント不思議な国の人だと思うよ。
話を映画に戻すと、、、私には妹が1人いますが、ジンテほど自分を犠牲にはしないと思うけど、もしも鉄砲の弾が飛んできたら、多分、自分が盾になると思う←と、思いながら見てました。 いや、普段は別に強い姉妹愛は無いですけどね。 でも、やっぱり姉の本能として(?)妹をかばうだろうな。
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6月の読書まとめ。
『歴史と文化が日本をただす』(呉善花・八木秀次・高森明勅 著)★★★☆☆
『負け犬の遠吠え』(酒井順子 著)★★★☆☆ (『少子』の方が断然面白かった)
『国民の油断』(西尾幹二 著)★★★☆☆
『ミルキー』(林真理子 著)★★★☆☆
『つまらない男に恋をして』(藤堂志津子 著)★★★☆☆
『臨場』(横山秀夫 著)★★★★☆ (横山氏、お得意の短編集。長編好みの私ですが、これはなかなか面白かった)
『香港人・上海人・北京人』(孔健 著)★★★★☆ (中国に興味ある方にはオススメ。私は香港旅行後なので読んでみた)
『紅一点主義』(林真理子 著)★★★☆☆
『野ばら』(林真理子 著)★★★★☆ (最近の小説の中では個人的にヒット!タカラジェンヌが主人公です)
『不運な女神』(唯川恵 著)★☆☆☆☆ (暗い話ばかりで、気が滅入る…すっごい落ち込む…全くオススメできません)
『箸の上げ下ろし』(酒井順子 著)★★☆☆☆
『昭和史がわかる55のポイント』(保阪正康 著)★★★★★ (めちゃめちゃにオススメ!!! PHP文庫です)
♪BGM♪〜『Vitamin K』by:Keiko Lee
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『幸せになるためのイタリア語講座』
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