2004年02月25日(水) |
『ヘブン・アンド・アース』 |
遣唐使として海を渡った来栖(中井貴一)は、唐王朝直属の刺客として皇帝に仕えていた。 来栖は、将軍の娘:文珠(ヴィッキー・チャオ)を長安まで送る途中、日本への帰国を条件に命じられる。 それは、かつて命令に背いた元軍人:李(チアン・ウェン)の殺害。 李は、皇帝に届けられる経典を運ぶキャラバンの護衛をしており、来栖は荷物が無事に長安に着くまで勝負を中断する。 砂漠の道を進む一行に、盗賊団とトルコ族が次々と襲いかかり、過酷な旅を続けるうちに、来栖と李の間には信頼関係が築かれていく。。。
私は、わりと好きな部類に入る作品なんだけど、周りで見た人が誰もいない…。 TOHOシネマズでも公開次週から1日に1回の上映になっちゃったし、私に唆されて(?)別の日に見に行った相方も、あまり好意的な感想を言って無かった…。
ストーリー的には、確かに、来栖の葛藤(殺さなければいけないのに、友情が芽生えた)が弱いといえば弱い。 もうチョット気持ちをドロドロさせても良かったと思うけど、全体的には決して悪くないと思うんだけどなぁ。
李を演じるチアン・ウェンが、この映画の全てですね。 最高に良い! これしか褒め言葉が見つからないのも情けないけど(>_<)素晴らしかったです。 ナマで見たら、もの凄いオーラのような気がする!
中井貴一も、なかなか迫力があったんじゃないんでしょうか? 少なくとも、ビジュアル的には、チアン他、中国人の俳優さんと並んでも全く引けをとらない風貌でした。
1つ残念だったのは、ヴィッキー・チャオがほとんど剣捌きを見せてくれなかった事。 私としては、「将軍の娘でありながらも、武道も男勝りに一流」という設定なのかと思っていたし、そうゆうのを希望していたので、、、要するに『クローサー』のような活躍を期待してたわけよ。 もっと最初から、一緒になってガンガン戦う役をね。 まぁ、設定は自分の好みではなかったけど、演技面は◎だったから良かったけどね。
他、李の仲間達も全員がイイ味出してましたね。 不老死も印象に残った。
あと、1番思った事は…「役者は、馬に乗れないと話にならない」って事。
映画の舞台となっているのは、ウルムチ新疆ウイグル自治区。 以前読んだ『龍の仮面』(佐々木敏 著)という本の中でも舞台になっていて、今まで頭の中でしか描いてなかった映像が、目の前に広がって、感動だった。
『龍の仮面』←オススメの1冊です! 特に、私のように超大作読破が好きな人には満足していただける長さだと思う。
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中井貴一が、この映画のロケの日記を書いた本を読んでみたいな〜。
♪BGM♪〜『AIDA』サントラ
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『マスター・アンド・コマンダー』 劇団四季『アイーダ』
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