1946年、日中戦争が終わった後の中国:蘇州。 病の夫:リーイェン(ウー・ジュン)を持つ妻:ユイウェン(フー・ジンファンは、使用人のホワンと義妹のシュウと大きな屋敷で平穏な生活を送っていた。 ある日、リーイェンを旧友が訪ねてくる。 その彼:チーチェン(シン・バイチン)こそ、ユイウェンの昔の恋人、2人は昔、愛し合っていたのだった。。。
どことなく『花様年華』を思い出させるような雰囲気の映画。 と思ってたら、撮影スタッフが『花様年華』を撮った人だった。
もどかしさや切なさが大好きな私としては、カナリ好みの作品。 逆に『花様年華』が性に合わなかった人は、この作品はもっと地味なので、全く受け付けないと思われる…。
登場人物は、たったの5人で、家の中と庭、近所の山道と川しか場所も出てこない。 もの凄くシンプルで淡々と進んでいく物語。
主人公ユイウェンの迷いや想い、現実と過去の感情との狭間で揺れ動く姿がジンジン伝わってきて結構感情移入して見てしまった。 物語全体的にとっても静かで淡々としてる展開だし、セリフも動きも少ない、このユイウェンという役はとっても難しいと思うけど、演じるフー・ジンファンはなかなか上手だったように思う。
顔の雰囲気が派手じゃない(超美人というわけではない)けど、チャイナドレス姿は凄く綺麗だったなぁ。 これは、マギー・チャンと全く一緒ですね。 私の感覚では、彼女も顔だけとると決して美人ではない、でも凄く綺麗、不思議な魅力。 『花様年華』のようにカラフルなチャイナドレスは登場しませんが、品が良くて形も綺麗で、本当によく似合ってた。
ユイウェンとチーチェンが、あの展開で終わるのは有りのような気もするし、自然でないような気もするし、、、う〜ん、映画のままでも映画と逆でも、こうゆう恋はどうしても尾を引く事は確か。 でも、やっぱり映画のままの方が永久的なんだろうなぁ。 (私だったらね)。
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贔屓にしていつも利用させてもらっていた「シネマ・シンドローム」上映会も、この作品で遂にラスト(詳細は、こちら⇒の後半参照)。 今まで、本当に御世話になって良い映画を見せてもらって感謝! 「終了」ではなく、一応「お休み」という事なので、復活を信じて待ちます。
これで、本当にミニシアター系を見る機会がガクッと減ってしまう…。 残りは、もう1つのシネ・デ・プレと、単発である自主上映会が頼りだ(T_T) 古くからある既存映画館も少しずつミニシアター系の上映を始めてくれてるので、こちらに期待がかかるしだい。
しかし、シンドロームは本当に素晴らしいスタッフと上映作品だった。
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只今、浜松では「浜松国際ピアノコンクール」が開催中。 今日、見に(聞きに)行ったら、6,7年振りで会う人、ナント9年振りに会う人、とても懐かしく、短い時間だったけど話しに花が咲いてしまった。 みんなに「みぃちゃん、大人になったわねぇ〜」と言われ、「老けたって事ですよねぇ(笑)だって最初に会った時は、まだ19歳だったんですものっ!」と言い訳していた…(;^_^A
このコンクールは、近年、音楽業界ではなかなか注目されつつあるらしい。 優勝賞金300万円というのも、カナリ破格の値段との事。 ここで上位入賞した人が、世界のビックコンクールでも良い成績をおさめてるからね(例:チャイコフスキーコンクール優勝の上原彩子嬢)。
♪BGM♪〜『sweet,bitter sweet』by:松任谷由実
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