2003年09月09日(火) |
『北京ヴァイオリン』 |
中国北部、13歳の少年:チュンは、父親のリウと二人暮らし。 母親の形見であるヴァイオリンが得意なチュン。 リウは、チュンを一流のコンクールに出場させるのが夢。 そして、2人は北京へ旅立った。。。
リウ&チュンの父子と、劇中音楽が凄く良かったのが第一印象。 特に、お父さんの演技は素晴らしかったですね。 『活きる』も『こころの湯』も、お父さんが、映画の魅力を惹きたててたと思ったけど(あと、『山の郵便配達』なんかもそうでしたね)、中国映画って、この辺が上手なのかな。
チュン役のタン・ユン君の眼差しも強く印象に残った。
この2人が、映画をぐいぐい引っ張ってて、とても良い雰囲気だったのに、、、チェン・カイコー監督が出過ぎ…。 監督は、チュンのヴァイオリンの先生役として出演してるんだけど、私は最初のチアン先生との絡みが好きだったので、チュンとチアン先生との関係の方をもっと大事にして欲しかったなぁ。 最初の出会いに反比例して、チョット消化不良な関係だったよね…。
チュンの出生の秘密ネタは、私は一瞬、チアン先生と別れた彼女と関係があるのか?!と期待したんだけど、どうやら違う感じでしたね。
ラストの駅のシーンは、ボロ泣きでした。
この映画を見て大発見。 私、北京駅って初めて見たんだけど、あんなに巨大で、あんなに賑わってて、あんなに大勢の人がいるのね(@_@!) 驚いた〜。
4日間限定上映の最終日で、ド平日の夜にも関わらず、なかなかの大入りでした。
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先週見た『おばあちゃんの家』も、今日の『北京ヴァイオン』も、私はシネマ・シンドロームという自主上映会にて鑑賞しています。
都会のように、ミニシアター系の映画館が無い浜松では、この上映会は、凄く貴重な映画会となっています。
東映の劇場のラストの回が終わってから、劇場だけ借りて上映するシステムなので、だいたいスタートは20:30〜。 上映会は不定期で、1ヶ月に3作品ある時もあればゼロの時もあったり、、、1つの映画の上映期間も3日〜5日間と短い為、いつも仕事や用事をやりくりして、駆けつけ、、、でも、普段見られない映画が見れるので、楽しみに通ってます。
昔は、浜松にはムーンライト・シアターという似たような上映会があり、同じように東映の劇場だけ借りて、不定期に上映してました。 私は、これで香港映画やフランス映画など、雑誌でしか知らなかった作品をいっぱい見て、映画の魅力を知ったといっても過言ではないくらい、本当にステキな上映会でした。 それが終了してしまったのが平成9年。。。ムーンライト無き後、平成11年に新たに別組織で始まったのが、このシネマ・シンドロームです。
去年見た映画の個人的ベスト10の中には、1位『こころの湯』、2位『イルマーレ』、7位『バスを待ちながら』、9位『春の日は過ぎゆく』と、4つも、シンドロームで見た映画が入ってます。
先の6月に、ミニシアター系にリニュアルした映画館:テアトルが、1年も持たずに閉館してしまった今、このシンドロームだけが頼りでした。
なのに、なのに、、、11月の上映会にて活動休止が発表されてしまった(T_T) お知らせの紙を見て、悲しくて息を吸うのも忘れてしまったくらい…。 ショックすぎる…。
上映そのものや会報チラシの発送などなど…運営してくださってた人の御苦労は、見に行ってる私の想像以上だと思うし、実際、大変だと思う。 中止の理由は色々あると思う。 そうゆうのは、頭の中では重々承知のつもりでいながら、テアトルの閉館でショックを受けたばかりの身にダブルパンチで、、、(T_T)
残りは、『エルミタージュ幻想』と『逢いたくて』、そしてラスト上映の『春の惑い』の3作品。
あ〜、これが終わったら、私の映画生活も、もう終わりだ…。
♪BGM♪〜『I』by:石川よしひろ
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