2003年01月02日(木) |
『ギャング・オブ・ニューヨーク』 |
とぉ〜っても血生臭い映画…。 全編通して、血がダーダーで、まともに見れたもんじゃない(>_<) 怖かった。 銃の撃ち合いよりも、ナイフでの刺し合いの方が、非常に怖い、というか、痛くて残虐という事がハッキリ分かります。
こんな血みどろ映画だけど、168分、カナリ集中して見れて、自分でもチョット驚き。 私は、全く長く感じませんでした。 (『ハリポタ』の方が断然長かった…)。
キャッチコピーの“この復讐が終ったら、愛だけに生きると誓う”だけとると、レオとキャメロン・ディアスの恋愛絡みに聞こえるけど、結構的外れ。 一緒に見に行ったMは、「あの程度の恋愛シーンは必要無い」と言ってたけど、私は、あの程度ならあっても良いと思ったんだな〜。 全く意見が合わん…(~_~;)
無理矢理、そっちの恋愛方面でPRしなくても、十分いけるのになぁ。 だって、これって完璧に歴史映画だと思うもん。 南北戦争ぐらいのアメリカの歴史をチョット復習した上で見ると、より、面白く見れるんじゃないかなぁと。 私は、家に帰ってから、この時代の日本は、逆にどんな時代だったかな…と、受験で使った日本史の用語集を開いてしまった。
映画復帰で何かと話題の、ダニエル=デイ・ルイスの演技は、お見事! 強烈です。 もの凄い動物的な感じがしたなぁ。 泥臭い迫力というのか、お腹の底から湧き出るようなパワーが凄かった。 冒頭、「血生臭い」の90%以上が、もれなく、この人を指してます(笑)。
レオは、もっとセリフをしゃべって欲しかったな〜。 (ナレーションはレオですが) 私は、どんなに酷評されようと、レオが好きです。 ラストの髪を後ろでまとめた姿は、やっぱり凛々しくてかっこよかった。
ただ、彼のアムステルダムという役は、意外にも、憎しみを心にためて悶々と過ごすような設定じゃなかったような気がする…。 もうチョット憎しみの部分がクローズアップされた脚本だったら、良かったのにな。
元々はレオ達の仲間だったのに、今は、ダニエル=デイ・ルイス演じるビルの手下になっている役の人がいるんだけど=背が低くて、ハゲてるオジサンで、見てる最中「この人、どの映画で見た俳優さんだったっけ???」と、ずぅ〜〜〜〜っと気になって気になってしょうがなくて、結局最後まで思い出せなくて、パンフを見て、やっとスッキリ!!! 『リトル・ダンサー』で、ビリーのお父さんを演じてた、ゲアリー・ルイス氏でしたっ!
そういえば、12月30日?31日??WOWOWで『リトル・ダンサー』放送したね〜。 うち、WOWOWどころかBSも無いけど…(;^_^A
印象に残ったシーンは、おデブの人が、お父さんの剃刀をレオに渡したところ。 泣けた。
あと、アイルランド移民の青年達が、アメリカにやってきて早々、船から下りると同時に、徴兵制でアメリカ人として兵隊になっていくところ。 軍服を着て、リュックを背負わされて、銃を持たされて、軍隊の船に乗り込む先から、戦死した兵士の棺がクレーンで下ろされていく…。 この長い映画の中で、ホンの1シーンですが、非常に印象的でした。
飛行機が大嫌いな私は、この歳にもなって、まだ海外旅行に行った事がありません=外国の空気も吸った事もなければ、土も踏みしめた事もなく、大勢の外国人を見た事もありません。 日本という単一国家の国に生まれ、育ち、一歩も外に出た事がないまま暮らしてる自分と、アメリカに住む人とでは、きっと、この映画を見た後の感じ方が違うと思った。
私的には、『ぼくの神さま』を見た後と同じく、信仰心とか人種とか…この辺が、相当、後に残る映画でした。
自分では、結構好きな部類に入る映画なんだけど、他の人はどうなんだろうな…?
♪BGM♪〜『THE LWGEND Senri Oe GOLDEN 80’s COLLECTION』by:大江千里
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