まりなは基本的にこわがりです。
プールは平気だけど湯船に一人でつかるのはこわい。 (これは最近だいぶましになってきたけど)
高いところもこわい。 (これは調子に乗ってる時は不思議なぐらい平気だけど)
寝入りばな、いつも「こわい〜こわい〜」という。
動物園のライオンバスがこわい。
おどろおどろしい音楽や暗いところがこわい。 (まぁこれは子供として当然か)
ディズニーランドへいっても、白雪姫のアトラクションには 絶対乗りません。 なぜなら暗い上にこわいお妃や魔女(同一人物)がでてくるから。
うちのお風呂にはちょっと大きめの鏡がついていて、 形としては縦長の長方形なのですが、 鏡の部分は縦長の楕円。 楕円といえば白雪姫のお妃が問い掛ける鏡と同じ。 私が湯船にはいっていて、まりなは洗い場で遊んでいる時、 まりなが鏡が曇って自分の姿が見えないことに気づきました。
まりな:「あれ〜、鏡よぼれてるよ(よごれてるよ)」 私σ(^_^):曇ってるんだよ〜。。。見ててご覧、お妃様がでてくるよぉぉぉ・・ 世界で一番美しいのはだぁぁぁぁれぇぇぇ?って・・・ (あ、今思えば鏡の中から出てくるのはお妃でなくって鏡の精でしたね(^^ゞ)
私の声を聞いたとたん、まりなの目が鏡に集中・・・ 表情がなくなって、私のほうにゆっくりと移動しながら 「ママ、だっこ〜」 泣きはしませんでしたが、本気でおびえてしまいました(^^ゞ あ〜、しまったなぁ、これでまりながお風呂嫌いになったら いけないではないか、と気づき、だっこして急いでフォロー。
だいじょうぶだよ〜、お妃様ね、めったにでてこないから。 鏡にはね、ママとまりなしか映らないよ。 もしかするとね、ミッキーが映るかもしれないよ。 見てみようか?
などと、わけのわからない励まし方をしましたが まりなの顔は固いまま。 顔に「こわい」と書いてあるがごとくです。 これはいけない、と鏡の前に移動し、お湯をかけて まりなと私の姿が見えるようにしたのですが、 それでもこわいようで。 どうしようかと迷った挙句、
まりな、笑ってごらん、笑ってる人のところにはね、 こわいものは絶対来ないんだよ。 泣いてる人のところにはね、あ〜、この子は泣いてるぞぉって よけい寄ってきちゃうんだよ。だから笑おうね〜。 ほらほら、笑ってごらん・・・
ただひたすら笑え笑えとけしかけたのでした(^^ゞ そしたら結構これが通じたもので。
まりな:「笑ったらこわいのこない?」 σ(^_^):うんうん、来ないよ、絶対来ないよ、笑ってごらん。
そしてまりなはゆ〜っくりと唇の両端をあげたのでした。 微笑み、という感じ。 その後もお風呂を出るまでずっと、目は笑ってないんだけど 唇はあがってて、子供のくせに妙に大人臭い笑顔をしていました(^^ゞ お風呂から出たあとも、洗面所の鏡を見るたびに 「笑ってたらこわいのこない?」と笑いながら言いつづけたまりな。 そんなにこわいのねぇ・・・ 子供を安易にからかっちゃいけないですね。
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