Akira Jimbo's Diary DiaryINDEX|past|will
しばしご無沙汰したしました。ポズナンからプラハに移動し、楽器フェアに参加。ステージは巨大な駅舎のような空間にあり、天井までおよそ20メートル、しかもガラス張り。残響は6秒。トンネルの中で叩いているみたいです。初日はセットアップのみで、2日目から演奏。渋滞を避けて路面電車に乗って会場へ。1時半からと聞いていたので、サウンドチェックの為に11時からスタンバっていましたが、ちゃんとマイクが立ったのが1時過ぎ。サウンドチェックをしようと思ったら、隣の部屋で別のイベントが始まってしまいました。仕切り悪し。どうも時間が相当後ろ倒しになっているようです。成り行きにまかせるしかありません。1時間以上押してスタート。どっかーんばっしゃーんという感じでどうなるのかと思いましたが、お客さんはそれなりに集まってそれなりに熱心に聞いてくれました。終了後にドラムの周りに人垣が出来ます。新型ラック、トリガーなど、相当珍しかったのだと思われます。隣でドラムサミットというチェコのドラマー3人が代わりばんこに演奏する催しが始まりました。演奏のレベルは高いとは言い難いです。夜はスタッフ全員で伝統チェコ料理 ホスティネツ ウ カリハへ。ガイドブックにも一番最初に出てくる有名店。アコーデオンとチューバの流しのおじさんデュオが回ってくると、レストラン中が大合唱になります。肩を組んで踊り出すグループも。すごいノリで、素面の僕には全くついて行けない世界でした。3日目の午前中にミニ市内観光。プラハの街並みの美しさは、ヨーロッパでも3本指に入ります。旧市街の広場の天文時計前に12時5分前に着きました。土曜日ということもあり黒山の人だかり。みんなどんな仕掛けがあるのかと待ちかまえています。12時の鐘が鳴りました。上部の窓が開き、中で聖人の人形が回っています。横の骸骨が地味に手に持った鈴を振ります。ものの30秒ほどで鐘が鳴り終わりました。どよめきが起こります。え?これでおしまい?というどよめきです。おみやげ店にてボヘミアンガラスの小物とフランツカフカTシャツ購入。カレル橋を渡り、トラムに乗って会場へ。どっかーんばっしゃーんは変わりませんでしたが、いい感じに盛り上がって無事終了しました。チェココルナとポーランドズロチとユーロのコインが財布の中でごちゃごちゃです。そして今日はチェコエアラインのプロペラ機でスロバキアのコシツェにやってきました。小さな空港を出ると見渡す限りの草原。遠くまで来たことを実感します。社会主義時代の画一的な団地の建ち並ぶ区域を抜けて旧市街へ。オペラハウス横のホテルにチェックイン。主催ディラーが夕食に招待してくれました。僕らの為にわざわざジプシー楽団を手配して生演奏付きの豪華ディナー。おもいっきりヘビーなスロバキア料理です。前菜からして日本の主菜の2倍の量。メインは鴨のローストで、特別な日にしか食べない特別な料理。歓待してくれるのは大変嬉しいのですが、僕ら日本人の胃袋はあなた方とは違うんですよといいたくなります。ぽっこり出っ張ったお腹をかかえて外に出ると、日中より10度以上気温が下がっているようです。澄んだ空気に星が綺麗でした。
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