Akira Jimbo's Diary
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2007年09月03日(月) チューリッヒ

チューリッヒにやって来ました。しかし早速荷物が出てきません。救いはここで3泊する事。1泊だったらスーツケースは東京の自宅に送り返されてしまうかもしれないのですから。これは非常にラッキーな事です。ものは考えようです。しかし不便。これではパンツも替えられません。しかたがないのでカラマーゾフの兄弟の続きを読んでいます。フョードル・パヴローウィチ・カラマーゾフの最初の奥さんがアデライーダ・イワーノヴナ・ミウーソワで、2人の間に生まれたのがドミートリイ。2人目の奥さんがソフィヤ・イワーノヴナで、この2人の間に生まれたのがイワンとアレクセイ。もう頭がごちゃごちゃです。でもなんだか引き込まれます。ホテルではワイヤレスが飛んでいるものの、1時間で25スイスフランのカードを買わなければなりません。日記を書くのも分刻みです。長たらしい名前をずらずら書いている暇などありません。(ずらずら書いとるやないか 似非関西弁)なんとかウィチという名前がすごくたくさん出てきます。思わず小川軒のレーズンウィッチを思い出してしまいます。先ほど1時間ほど散歩しました。美しい街です。日曜なのでお店はすべて閉まっていますが、人はやたら出ていました。観光ガイドもなにもないので、どこがなになんだかさっぱりわからず、暗くなって来たので水を買って戻りました。荷物今日中に届くかな、、、
 案の定届きませんでした。しかたなく固形石けんで髪を洗いました。おかげで今朝はボサボサのパサパサです。当然ワックスもないからペッタンコ。顔を洗っても保湿クリームがないのでパリパリつっぱって粉をふいています。とても人に見せられたものではありません。一人旅でよかった。昨晩からしつこくかけていた電話がようやくつながり、お昼前には届けてくれるとの事で一安心。今日一日オフでよかったです。
午前中に絵はがきのように美しい旧市街を散策し、お昼に戻ってきてフロントで荷物が着いたか尋ねると、先ほど空港から14時から16時の間に届くと連絡が入ったとの事。うーむ、だんだん疑心暗鬼になってきました。ほんとに届くのかな、、、こういうときこそカラマーゾフです。教会的社会裁判についてのやりとり、東京で普通に暮らしていたらこのあたりで挫折していたような気がします。ひたすら荷物を待つしかないこの状況だからこそ、めげずに読み進める事が出来るのです。そう考えるとロストバゲージに感謝?です。16時15分前に荷物は届きました。


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