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■ 延長
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■ 延長
「かかる憂きこと聞きつけて思ひ疎みなん世には、如何でかあらむ。」
頭を占めるこの言葉を追ひ出す爲に、必死に逃げ道を切り拓き續けてゐる。
今ある道のうちのどれもが選び難いのならば、別の道を作ってしまへとばかりに走り續けてゐる。
だが、逃げ道はどれもが繋がってゐて、ひとつが腐れば全てが腐り落ちる。
道を全て選べば即座に全てが失われ、かといって安易にひとつを選んでは他が腐り果てる。
どの道を選べば安定して歩めるのかは判り切ってゐるし、どの道ならば僕がまた自分が見出した道を踏み外し轉がつていくのかも知ってゐる。
今は交差してゐる複數の道筋は、後一年も歩めば反對の方向に伸びていくのだとも知ってゐる。
それでも、僕は道を選べずにモラトリアムの延期ばかりを望んでしまってゐるのだ。
頭を占めるこの言葉を追ひ出す爲に、必死に逃げ道を切り拓き續けてゐる。
今ある道のうちのどれもが選び難いのならば、別の道を作ってしまへとばかりに走り續けてゐる。
だが、逃げ道はどれもが繋がってゐて、ひとつが腐れば全てが腐り落ちる。
道を全て選べば即座に全てが失われ、かといって安易にひとつを選んでは他が腐り果てる。
どの道を選べば安定して歩めるのかは判り切ってゐるし、どの道ならば僕がまた自分が見出した道を踏み外し轉がつていくのかも知ってゐる。
今は交差してゐる複數の道筋は、後一年も歩めば反對の方向に伸びていくのだとも知ってゐる。
それでも、僕は道を選べずにモラトリアムの延期ばかりを望んでしまってゐるのだ。
2004年04月13日(火)