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■ 詩人
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■ 詩人
祖父の歌を某所で見付けた。
もっと彼の歌に触れて居たかった。
彼の歌に触れて居る間、僕は母の故郷の土や空や風を感じて居られる。
だが、其の後に自分の文章を目にすると途端に劣等感に苛まれる。
「彼は偉大な歌人だった」祖父を知る人は生前の彼を知らない僕にそう説明した。
彼と引き比べて…僕は何なのか。
詩人でも歌人でも無い。
詩人である、と自称するのも鳥滸がましい。
僕の行為は唯言葉を並べ立てるに過ぎぬ。
誰かが書いてたね、「君も詩人じゃなかったのか」と。
あの時は虚しくて言え無かった。
僕は詩人ではない。
こんなものは「詩人」では無い。
もっと彼の歌に触れて居たかった。
彼の歌に触れて居る間、僕は母の故郷の土や空や風を感じて居られる。
だが、其の後に自分の文章を目にすると途端に劣等感に苛まれる。
「彼は偉大な歌人だった」祖父を知る人は生前の彼を知らない僕にそう説明した。
彼と引き比べて…僕は何なのか。
詩人でも歌人でも無い。
詩人である、と自称するのも鳥滸がましい。
僕の行為は唯言葉を並べ立てるに過ぎぬ。
誰かが書いてたね、「君も詩人じゃなかったのか」と。
あの時は虚しくて言え無かった。
僕は詩人ではない。
こんなものは「詩人」では無い。
2001年07月30日(月)