血痕 + 結婚
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以下日記。


 純白の絨緞に二種類の染み。
 一つは黒く、一つは緋く。僕の血と染料。

 僕の部屋の絨緞にはいくつも染みがある。
 染み込んだ侭、落ちなかったものばかり。
 血は赫黒く汚く固まり、緋の染料の染みの方が美しく緋く、本物の血痕より血痕らしく存在している。
 綺麗な緋と醜い血。

 指先が切れて流れる血を見て思い出しました。
 「結婚したら…のようになるのかな。」「俺達、結婚するかもね。」
 そんな言葉に僕はいつも「いや、貴方とは結婚しないだろう。」と即答してしまう。
 それでは駄目だと教えられた。縦令、男に結婚の意志なぞなくとも即答でそっけなく否定されると冷めるのだと。適当に話しを合わせて雰囲気を盛り上げるべきなのだと。
 嗚呼、結局また僕は学習していない。即答してしまって大分経ってからやっと気付く、また僕は同じ失敗をしたのだと。
 あれだけたくみは噛み砕いて教えてくれたのに。ねぇ、僕は全然理解出来てないみたい。

 嘘でも偽りでも一時相手の気持ちを繋ぎとめるには、相手の気持ちを冷ます事を言ってはならない。
 多分、僕は口から出そうになるいつもの言葉を抑えて「ええ、そうですね。」と殊勝に頷くべきだったのです。縦令それが僕の言葉でなくても。

 偽物の方が本物らしく見える。
 僕の血でさえもそうであるのか。

 手首を切っても頬を切っても流れる血は同じ血の筈。
 でもね。矢張り、切る部分によって血の色は違うんだ。
 指先から流れる血の色は手首からのより赫が綺麗。
 されど、嗚呼如何して指先から流れる血の赫より染料の緋の方が綺麗なのか。
2001年01月29日(月)
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