知らんけど

2003年08月18日(月) 滑稽な人生

一度は八時半に目覚めたのに、「もう起きなきゃなあ。」と思ったのに、結局起きてみれば十一時半。爆睡。なぜ、遅く起きることに罪悪感を感じなければならないのか?夏休みだし、別に悪い事をしているわけではないのに。本当に早く起きたいと思えば起きるのだろうし、別に起きる必要性がなければ遅く起きればいいという単純な話だと思う。恐らく何か早く起きる事を美徳とする価値観に縛られているから罪悪感を感じるのだろう。

そうした罪悪感を感じながら起きた朝はさほどいい気分ではなかったが、それを振り払いたいのもあって、朝食(昼食?)も取らずにそそくさとシャワーを浴びて学校に向かった。電車の中では、むしゃくしゃしていた気分を振り払うためにメモ帳を取り出して前向き思考を呼び起こすためのことばを書き連ねて、むしゃくしゃした気分を振り払おうとしてみた。「今日も明るく行こう。」「楽しくやろう。」と自らに暗示をかけてみるが、そんなことをしている自分を客観的に見る自分がまた別のところにいて、「お前怪しい宗教家?」と頭の中で話しかけてきて暗示どころではない。

何が、そんなに気分を落ち込ませるのか?この日記でも自分を鼓舞するために色々ときれい事を並べてきたが、なぜそんなに必死になってきれい事にこだわるのだろうと考えると、意外とそれに対する答えはない。昔の調子の良かった自分に戻りたいという気持ちなのか?いずれにしろ必死になって自分の心をコントロールしようとして、まったく自分に無視されている自分が滑稽だ。

学校のラウンジで、宿題として出ているレポートをやり始めた。なんとなく方向性だけつけたが、後は喋ったり、食べたり、寝たり。「怠惰な人間」という立て看板つけて見世物にしたら意外と面白かったかもしれない。それぐらい典型的なだらけぶりだった。人間の本来の姿といえばそうなのかもしれないから、まあ、後悔はないけど。

帰りにまた本屋に寄った。「また」というのは、ここ最近毎日のように本屋に立ち寄るからだ。ずっと感じている生活上の閉塞感に対する特効薬が、本屋に行けばあるかもしれないと期待しているのだと思う。そんなの無いのわかっているのに。で、誘惑たっぷりのタイトルが並ぶ「自己啓発」「心理学」の書棚に向かってしまう。しばらく本を吟味するが、「やっぱり本じゃ本当の答えは見つかんねぇ。」と思いなおして本屋を出る始末。心は空虚。なんだか満たされない。その満たされない気持ちが、なぜか性欲に転化されてしまって、帰りの電車の中で女性を見ては「やりてー。」とか「彼女が欲しい。」とか、まるで動物のような気持ちになってしまう。まあ、動物だから仕方がないけど。

あるべき姿にとらわれている自分。自分で自分を首締めて苦しんでいる自分。それを1歩下がったところからみて嘲笑している自分。何だか滑稽な人生だな。


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