知らんけど

2003年05月23日(金) 太郎

阪急梅田駅の茶屋町口にあるブックファーストで、岡本太郎氏の「強く生きる言葉」という本に偶然出会ってから、僕の中で岡本太郎氏の言葉がムクムクと勢力を広げています。今回、出会った本「自分の中に毒を持て」は、僕の心を突き動かし始めています。再び読み始めています。今度は一つ一つの言葉を噛み締めながら。

岡本太郎というと、「芸術は爆発だ!」というようなテレビなどで見せたイメージしかないのですが、その裏には哲学的な要素がたくさん含まれているのです。哲学の詳しい事はわかりませんが、彼の平易な言葉遣いの中から、とても深い人間への探求心、人生への探求心が見えてきます。芸術とは生きること。ありのままの人間としての姿をさらして生きていくことが大事だと岡本太郎はいいます。そうしたさらしていく過程を「爆発」と表現するのです。

芸術は爆発だ。

生きることとは人間性を何の装飾もせずに、ストレートに突き出していくことなのだということを言っているのです。

埋もれている生きることへの純粋な喜びを見つけ出す事、それなしで本当に生きているといえるのだろうか?僕は、岡本太郎の単純かもしれないけれど、激烈なエネルギーと理屈にただ圧倒されるのです。岡本太郎の本は、言葉の爆発なのです。


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