知らんけど

2003年05月17日(土) 神?

自分がここに存在するということの奇跡を考えると、私達の能力では計り知れない力がこの世界に働いているのではないか?という気持ちになります。

奇跡として産まれてきた自分を大切にすること、この世に産まれてきた奇跡に感謝すること。そう思うだけで人生は豊かなものに成り得ると思います。

私は何の宗教も信じてはいないけど、様々な宗教を信じる人達の気持ちはわかるし、彼らが求めているものが何かがわかります。中学生の頃に見たNHKの地球大紀行は、当時の私に無力感を与えました。人間なんてちっぽけな... そして、生きる意味は?と問い始めました。生きる意味に答えが出ない間は、何をしてもひとつひとつの行動に意味が見出せなかったのです。宗教に生きる意味を求めた人達がそこに安心感や充足感を感じているのではないでしょうか?

宇宙ができたのは奇跡。その宇宙の中で、地球のような星ができたのも奇跡。その地球に海ができたのも奇跡。生き物が誕生したのも奇跡。人間が誕生したのも奇跡。それらの奇跡の上に成り立つ私達の存在も奇跡。私達が決断したり迷ったりして何かが起きたり起きなかったりするのも奇跡。その私達が経験する生活のすべてが奇跡。

私は何の宗教も信じていないけれど、この奇跡の連続の上に成り立つ私達の奇跡は、何か私達の手の届かない、理解の範囲を越えた「ひとつの秩序」の表れではないのか?という気がします。それは生きる意味を求める一部の人間の愚かさを際立たせます。「何の為に生きているのか?」ではなくて、「生きる事によって何かが起きる。」のです。すべての出来事は、これまで起きてきた奇跡の延長線上にある奇跡なのです。私達が生きる事は奇跡だし、それを前提にすると私達が起こす言動、そしてその結果もすべて奇跡なわけです。

そう考える事で私は、生きる意味を捜し求めるしんどさから救われるような気がするのです。


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