知らんけど

2003年04月03日(木) 笑おう

患者さんのリハビリ意欲を向上させるものは何か?今回の実習で、先生が実行されているのは「笑い」でした。

こどもを笑わすためなら、ちょっとぐらい下品なことも平気でします。笑わす事でこどもの機嫌を取ることも大事な事なのですが、自閉症などの対人関係に障害を示すこどもでも、こうした「笑い」には敏感だったりするのです。決して自閉症のこどもが「笑う」とは限らないのですが、確実に笑いを含んだ行動に目を向けてくれます。不思議なものです。それが、体を使った笑いであるほどこちらを向いてくれます。変な顔、おならの音、変な動作。

こどもに限りません。大人の訓練にだった笑いは重要な役割を持ちます。言語の訓練は、傍から見ると意外と簡単なことをしているように見えます。例えば絵カードを見せて、「これは何ですか?」というような訓練を行います。当たり前のように感じるこうした行為が、言語に障害を持った人には困難なのです。しかし、大人の場合、精神的な遅れが起きているわけではないので、それがいかにこどもじみた訓練であるかがことばは出なくても理解できるのです。

そうした訓練を、まじめな顔してもくもくとやってしまうと、患者さんは飽きてしまいます。やる気を失った患者さん相手のリハビリほど意味のないものはありません。リハビリにおいて大事なのは患者さんの意欲なのです。そして、訓練を行う療法士は患者さんの意欲を盛り上げていく環境作りを行っていかなければなりません。「笑い」はそうした雰囲気作りに大きな役割を果たします。

明るく、楽しく、そして真剣に。そうした環境を作っていく事で、障害を持つ人々に限らず、私達健常者だって意欲満々の楽しい生活を送っていけるのです。




▼楽しい生活のアイディア No.1

上を向いて微笑みながら「楽しいなあ。」と10回言うと、ホントに楽しくなってくる。


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