知らんけど

2003年03月17日(月) 最大の疑問

「戦争始まるみたいだね〜。」梅田の街角で、ふと聞えてきました。私だってふと口にしそうなことばなのですが、なんだか妙にショッキングな感じを受けたのです。「戦争」って一言で片付けられてしまうその裏には、多くの命が失われる可能性が現実としてあります。でも、太平洋戦争での敗戦以来、戦争なんてことと無縁で来た日本人には「戦争」ということばの持つ意味が実はわかっていないのかもしれません。こうやって偉そうに戦争について書いている私だって良く分かりません。

プライベートライアンという映画を観た事があります。多くの人が観られたと思いますが、あの映画を映画館で観たときの衝撃は大変なものでした。特に最初の15分ぐらいは。映画に行く前に、テレビで撮影の裏側を紹介する番組を観ました。実際の戦争体験者の話しを元に忠実に戦闘シーン再現したそうです。音、描写、映画で忠実に再現されなかったのは匂いだけだったそうです。

あのシーンを観て、なんとなくではありますが「戦争」というものの現実を観たような気がします。政治・経済など、国の戦略というのに絡めて、ニュースなどで「戦争」とさらりと言われると、「はは〜ん、戦争かあ。アメリカも戦争好きだなあ。」ぐらいにしか思いません。そこに何の悲壮感も悲しみもないってことに最近気がつきました。神戸で主婦が突然刺されて亡くなった事件には、悲しみややるせなさを感じるのにです。

人を殺す事はよくないことだ。というのは当たり前のように言われるのに、なぜ戦争は許されてしまうのか?こどものような疑問ではありますが、これだけ技術や教育が進んだ現代でも解明できない最大の疑問です。


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