知らんけど

2003年01月12日(日) 嫌でも第1歩

電車に乗っていたら、吊り広告に創価学会の広告がかかっていました。別に信者でもなんでもないけど、その広告の上に「人間は、いつでも出発できる。」ってかいてありました。言われ古された言葉ですが、あらためて電車の中で吊り広告に書かれていると、妙に感心してしまいました。

私はこの人生の出発という似たようなお題目について、たまたまですが、最近ちょっと考えていたことがありました。創価学会のとはニュアンスが違います。英語で考え付いたので、まず英語で書いてみます。"Every step you make is the first step for your life."という文章です。ちなみに今年の年賀状に書こうと思いましたが、まだ自分の中でこの言葉が定着していないので止めました。

日本語にすると、「あなたが踏むすべてのステップは、あなたの人生のファーストステップなのです。」という意味になります。私は創価学会の言葉みたいに、できるとかできないという見方で人生を考えるのは嫌いです。なぜなら、生き方に王道などないからです。今の生き方が受容できないとなると、では何を受容すれば良いのか?ということになってしまいます。そんな、生きる事を難しく考える必要はないのです。

今、悩んでいようが、楽しんでいようが、私達は毎日毎日1歩を踏み出しているのです。というか、踏み出さないと生きていけないです。でも、気をつけてください。踏み出すというと前進を意味すると思いがちですが、踏み出すのは前とはかぎりません。横かもしれないし、後ろかもしれないし、斜め前かもしれません。踏み出す方向は360度の可能性があるのです。「今日はだるいな。学校に行くのやめた。」その決断も1歩踏み出しています。

だから、「人間は、いつでも出発できる。」ではなくて、「人間は、否応なくいつも出発している。」と私の中では言いなおさせていただきました。360度の可能性の中に必ず一つ二つ自分にとって心地の良い第1歩があるはずです。それが来るのを待っていてもいいんじゃないですかね。数打ちゃ当たるって言うじゃないですか。

知らないうちにいつもスタートしてるんです。知らないうちにいつも第1歩を踏み出してるんです。問題はどちらに踏み出すか?それだけです。「出発しなければ...」なんて焦らないで生きましょうね。


 < 過去  INDEX  未来 >


T [MAIL]

My追加