知らんけど

2002年09月07日(土) 絵本展に行く

今日は絵本の原画の展覧会に行ってきました。言語治療の現場で有効な手段として使われている絵本のことをもっと知りたくて、最近、絵本の展覧会には極力出向くようにしています。展覧会を見たからと言って、それが直接言語治療に役に立つわけではありません。まずは、どんな絵本があるのかを見てみたい。そして、その魅力は何なのかを理解したいのです。

子供の頃を除き、これまでに絵本なんて意識して興味を持つ事がなかったので取りつきにくさはありました。でも、最近は純粋にそのかわいい絵を見る事や、作者の考えていることを想像することが楽しいと感じます。絵本にはその一枚一枚の絵の中に一種独特な世界が広がります。

一言で言うと、夢が広がる世界が絵本なのです。夢とは何か?それは、読む者に創造を引き起こすということでしょうか。マンガは想像です。あらすじの中にどっぷりつかるのがマンガです。しかし、絵本は読み手が自分の頭の中で自分のストーリーを創り出す必要があるのです。そして、作者はそれを引き起こすさまざまなきっかけを絵本の中に隠します。それを見つけては、「ふふん、この作者の意図はこれちゃうか?」と考えて楽しむのです。

読むこととは、言語を使います。見る事はイメージ力を養います。言葉とイメージが結びつく事で、子供の言語の能力は強化されていきます。しかし、その裏には創造という別の言語化を進める要素が働いているのですね。


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