的を射るために集中する。
精神を統一して、弓を引く。
力は強すぎず、弱すぎず。
動作は速すぎず、遅すぎず。
足はしっかりと地を踏みしめ。
矢が飛んで行くであろう軌跡を思い浮かべる。
落ち着いた精神の中に、一瞬の決断。
矢が飛ぶ。
後は自分の力ではどうにもできない。
その場で出来ることはやり尽くした。
矢が弧を描く。
瞬間の感触で全てを感じる。
そこから次へのステップは始まる。
矢が的を射ぬく。
的をはずそうが、命中しようが、そこに結果はある。
一瞬の決断がなければ命中もしなければ、はずれもしない。
結果よりもプロセスを。
それは単なる評価の対象ではない。
そのものが目的なのだ。
的を射よ。
射つづけよ。
人生を。
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