吉祥寺 - 2001年01月20日(土) 14:30に起きる。 ちょっと経っても意識が全然はっきりしてこない。 とりあえずボサーッとしながらパンを食べるけど、全然食べてる 気がしない。 無理矢理何かに口だけ動かされているみたいで、無機質な食感。 だんなさまは更に30分遅れて起きてくる。 今日、彼はサービス出勤をするつもりだったらしいけど、寒いしもう 遅いしで心変わり。彼が髪を切った後、ふたりでかねてからの懸案事項で あるニューパソコンの下見に行くことに。 だんなさまは「今日はヘアマニキュアもかけようと思うの」などと年頃の娘 のようなことを言っている。 三鷹駅で後ほど落ち合う約束をして一足先に彼は家を出る。 「1時間半くらいはかかる」との事だったので、必要以上にゆっくりゆっくり お風呂に入る。おかげで目は覚めたし、体も起きた!という感じにはなった けれど、上がった瞬間だんなさまから「もう終わった」と電話が入り、 焦る。 結構短く切ったのでマニキュアは勿体無いと思い、見送ったらしい。 とにかくまだ全然支度してないので30分以上はかかる旨を伝えると 「じゃぁ、ニューヨークにいる」との事(この場合のニューヨーク=駅前の パチンコ店)。 余談だけれど、三鷹には「ニューヨーク」「ニューヨーカー」「ニュージャ パン」というパチンコ店があり、今日のような場合の待ち合わせに大変まぎ らわしい。 名前だけに頼ると間違う可能性が高いため、場所やその他の特徴なども合わ せて聞く必要がある。 まるで三鷹市民の「注意力」や「伝達能力」や「情報分析能力」やなんかを 訓練しようという壮大なプロジェクトでもあるかのようだ。 支度して外に出ると雪。寒さに説得力が加わる。 結構じゃんじゃか降っていて怯むが、すぐバスが来たので辛うじて駅前に たどり着く。 電話してみると、今まさに大当たり中である模様。 結局、6,000円の投資で24,000を手にしてご機嫌。 ふたり揃ったので、総武線に一駅乗って吉祥寺へ。 まずは今日美容院で購入するよう指導されたというヘアワックスを買うため Bootsへ。あれこれ迷ったけれど、せっかくなのでオリジナルのものを買う。 \800。 その後アーケードを通ってキムラヤへ。 予定どおりパソコンを見る。 だんなさまは当初ノートにしか興味がなかったのに、同じ値段で多くの機能 が満載のデスクトップにかなり揺さぶられている様子なので、じっくり 悩んでもらうことにし、私はここ2、3日熱病のように欲しくなったデジカメ を見る。 光学3倍ズーム、ハニカム(できれば200万画素以上)、USB接続可でできる だけ安いものを捜すけど、現実というでかい壁にぶちのめされ(@心のまま に)、退散。 結局だんなさまも「決め手ナシ、見送る手」という結論に達したようで、 移動することに。 次にIカードを作ったものの実は銀行口座引き落としにしていなかったので、 伊勢丹に支払いに行く。担当のお姉さんの流れるような応対のおかげで、 すぐに用が済む。 同じフロアに眼鏡売場があったので、だんなさまが前から欲しい欲しいと 言っていた眼鏡用ドライバーがないか聞いてみると、キーホルダー状の ものがあるとの事。 常々眼鏡のネジ緩みに悩んでいただんなさまは嬉々としてお買い上げ。 ブラブラ洋服売場を流し、千鳥格子柄のニットでかわいいのがあったので 「買おうかなぁ」と言ったら「柄がおばちゃんみたいで好きじゃない」と 言われる。私の本日の装いは、まさにその柄のワンピース。 おばちゃん・・・。そんな・・・。 せっかくだから食料品も見ようということになり(一抹の家庭らしさ!)、 アンデルセンでパンを、和洋酒売場で赤白ワインを1本ずつ買う。 合うお料理の食材の絵が描いてあるたいそうかわいらしいワイン。 私は、ゆずのかたちをした「こゆず」という生菓子にかなり心を奪われ、 明日ゆず(うたう方の)好き仲間の友達と会うので買う寸前までいった ものの「今日中にお召し上がりいただかないと固くなります」との事 だったので、泣く泣く断念。 欲しかった、こゆず。かわいかった、こゆず。 そうこうしていたら伊勢丹は閉店時間になったので、どこか居酒屋にでも 行こうということになり、結局駅の反対側の「すずめのおやど」へ。 おやどは、多分学生時代以来(つまり5年ぶりくらい)。 イカのワタ焼きとじゃがバターが\100でびっくりする。 おいしくてさらにびっくり。 主に家のテーブルを美しく保つためにはどうすればいいのかについて 話し合う。 外に出るとまだ雪がどんどん降っていたのでたまらず通りかかった タクシーをこれ幸いとばかりに捕まえる。 運転手さんの朴訥とした喋り方が心地よい。 いつも休日にふたりで出かける場所といえば三鷹か吉祥寺。 気合を入れて遊びにいったりしないけれど、ふつうの休日もまた楽しい ものではある。 かたちある小さな幸せが当たり前に訪れることに、ちょっとじーんとした。 ちょっと、ね。 -
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