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2005年12月04日(日) 荒れもよう

 ヤフーニュースの見出しによると

   低気圧 全国的に荒れもよう

 だそうである。音読すると完璧な五七五であることに感動するのだが、それはそれとして。最近この「○○もよう」という表記を目にするたびに、「そうだよう、なんだよう、あれもよう」などと呟いてしまい、そのうえなんかちょっと妙な濃ゆいキャラクターが思い浮かんでしまって困る。

 その人は語尾に必ず「よう」をつける。「なんだよう」とか言いながらいつもポケットに手を突っ込んで、がに股で歩いている。わりと小柄。ヒゲが濃い。ジャンパーを着ている。商店街の純喫茶でスポーツ新聞を読んでいる。祭りになると活躍する。職業は不明。

 なぜこんなにディテールばかり思い浮かぶのかわからない。知ってる人でこういう人はいないような気がするのだが。もしかするとイッセー尾形あたりかもしれない。あとぐっさんとか、名前がわからないが「水木しげるの漫画に出てくる一般市民」とか「ジャッキーチェンの映画に出てくる食堂のおやじ」とかのモノマネ(?)する人たちいるよね。そのへんのネタであったのかも。

 表記が「荒れ模様」ではなく「荒れもよう」なのは、この言葉の用法が過渡期だからだと思う。NHK文研によると、もとは「催い(もよい)」で、「そうなりそうな気配」を表す言葉だったのが、だんだんと「もうそうなっている」状態を表す言葉に変わってきて、それとともに「模様」という漢字が使われるようになっているとのことだ。

 そんな荒れもようの日曜日、低気圧だけに起きたら午後1時。ぼんやりしてたら3時。ようやくご飯を食べて、荒れもようについて考えたり調べたりしてたらもうそろそろ5時。やっと目が覚めてきた。明け方まで「さらば宇宙戦艦ヤマト」を観てしまったのもいけなかった。さすがに最後の方は、はっと気がつくとユキが死んでたり、えっと思うと帝国に爆弾セットしてたり、次の瞬間にはジュリーの歌が流れてたり、それはもう豪快なダイジェスト版だったが。観たというよりは、寝ながら時々目をあけてたというべきか。しかし今観るとこっぱずかしいなあ。しかもそういえばデスラー総統の声は伊武雅刀だった。この同じ声で「ホテル・ニュー越谷」だの「こなさんみんばんわー」だのやってたのね。


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