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2005年10月31日(月) 小糸の枝豆

 昨日は一日、パブフード以外のものを全く食べなかった。誇張ではなく。ランチをやっているパブでフィッシュ&チップスとエールでだらだらと午後を過ごし、散歩などして夜のパブが開くのを待つ。夜は初めて行くパブで枝豆・オリーブ・プレッツェルなどちょっとつまんでリアルエール。一緒に行った人は、エールは完全食だと主張する。私はそこまでは思わないが、たしかにエールはお腹がいっぱいになるし、そこそこ栄養もあるような気がする。しかし栄養を摂った気がしないっていうか、この「ダメ感」は何なんだろうか。

 夜のパブで、お店の人が自信満々に勧めるので食べてみた枝豆。これがびっくりだった。「小糸在来」といって、千葉の小糸という地方だけで作られてきた在来種だそうな。ほんとにローカルな品種のようで、ネットで調べてみてもあまり情報がない。君津市のサイトに少し写真があったが、上に伸びるんじゃなく地面近くにわーっと広がって成長するらしい。お店の人も「持って帰るのが大変だった」とおっしゃっていたが、写真を見るとなるほどと思う。

 私は生まれも育ちも丹波で、刈ってきたばかりの丹波黒の枝豆なんてのを食べてきているのだ。枝豆にはちょいとうるさいわよ、と内心つぶやきながら小糸枝豆を食す。なんてこったい。悔しいけど丹波黒より旨いぞ。ぎゅっと詰まった感じの味。今の時期に枝豆ってことは、もうしばらくしたら大豆として収穫されるのだろうか。この豆で作った豆腐が食べてみたいものだが。

 そういえば私の実家のあたりにも、みんな自家用に作って普通に食べているのに、売っているのは見たことのない蕪なんてのがあった気がする。こういうローカル野菜はあまり広く流通することはないのだろうけど、もしどこかで「小糸在来」を見かけたら是非食べてみて。一口めがびっくりするから。


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