Diary?
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新宿でエール会。今回のメイントピックは「スコッチブロス」。
スコッチブロスはスコットランドの郷土料理で、野菜や大麦や羊肉などを煮込んだ素朴なスープです。
よく外国の映画に出てくる、具の少なそうなパシャパシャのスープってありますね。あれってどういうのだろうと思ってたのです。なんとなく貧しさ、寒さといったものの象徴として登場する、あのスープ。晩ご飯はそのスープと一切れのパン、みたいな。
最初、スコッチブロスを見た時に「あのスープだ!!」って嬉しくなりました。陶製のポットで供され、5人分の取り皿に取り分けてパンをひたして食べました。取り分ける様を見ていると、なんだか悲しい気持ちになったのです。あのスープをスプーンで掬ってお皿に入れてもらうのを待っている、その状況ですっかり「世界名作劇場」の一連のアニメ、もしくはイタリアのリアリズム映画―自転車泥棒とか木靴の樹とか、その辺の登場人物の気分になってしまったのです。取り分けてくれたひとはその時、粥を手で受けて子に与える、どろろの母を思い出していたそうです。すまん、私もそこまで悲惨な想像には至らなかったわ。
そのような妄想とともに食したスコッチブロスでしたが、ものすごく美味しかったです。滋養にあふれる感じです。やっぱりここは日本だなあ、って思いました。
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