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吉祥寺でイギリス料理を食す。あの、不味いと評判のイギリス料理だ。イギリスでマシな料理を食べたければインド料理屋に行けと言われる、あの国の料理だ。なんでもパイで包んで焼いてしまう、イギリス料理だ。わくわくするなあ。
考えてみるとちゃんとしたイギリス料理を食べるのは初めてで、料理の名前を見てもさっぱりわからないのだった。ハギス?ブロス?キドニーパイ?うーん。とりあえずフィッシュ&チップスは食べよう。あとは、スコッチ・ハギス。
ハギスはマッシュポテトとグリンピースがたっぷり添えられてる。何の肉かは謎だが、スパイスが効いていてやっぱりちょっとインドの香りがする。さすがは香辛料を略奪して栄えてきただけのことはある。ウイスキーをかけて食べるらしいので試してみたら、一気になんかものすごいソウルフードな感じに変化してのけぞる。私はそのまま食べる方が好きだ。ヘタレと言われようとも。さて、ポテトの横にでーんと鎮座している焼き芋のようなものがフィッシュフライである。このような形のフィッシュフライを見たのは初めてだ。衣がパイみたいでカリッとしてて、味もしっかりついていてすごく美味しい。スタウトやエールをちびちび飲みながらあっという間に平らげる。豆があったのでけっこうお腹がいっぱいになる。どこの国でも豆と芋って労働者の食べ物だねえなどという話をする。同行の人はキドニーパイが食べられなくて残念がっていた。今度はフィッシュ&チップスとキドニーパイでいってみよう。
イギリス料理なのに、こんなに美味しいなんて。どうも釈然としないのではあるが、これはきっとこのお店の人がかなりのアレンジを加えて美味しくしてしまったのじゃないかと思う。ここで「イギリス料理って美味しい!」って認識を持つと後々ひどい裏切りに合いそうなので、用心深く「この店の料理が美味しい!」と思っておくことにしよう。
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