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2004年04月23日(金) 文字思考 第二弾

文字思考のことを書いてみて、思い出したことがありました。

最近「雰囲気」を「ふいんき」とか、「店員」を「ていいん」などと発音する人がいるらしいと聞いて、さっぱり理解できなかったのです。それは私が文字で考えていたからなのですね。

「雰囲気」の場合は特に「ふん」「い」「き」と、三文字の音読みの合体としてとらえるので、「ふいんき」と間違えようとすると「雰」を「ふい」、「囲」を「ん」とか読まなければならなくなって、なんでそんなことが起きるのかと不思議でなりませんでした。

しかも「雰」のように「部首」と「つくり」に別れる文字だと、「つくりの音読みが文字の音読みになる」という大原則が存在します。雰はつくりが分だから”ふん”と読み、霧はつくりが務だから”む”と読み、零はつくりが令だから”れい”と読み…。

いちいちそんなことを意識しているわけではありませんが、無意識にそういう回路を通して考えたりしてるみたいです。だから読み方と無関係に言葉の音が変化していくのが不思議だったのです。

考えてみると、文字思考の良いところはこの点のみかもしれません。つまり、読み書きにおいて間違いが少なくなること。悪いところは、とにかくスピードが遅い。読み書きのスピードで考えるわけですからね。考えるのが遅いと喋るのもとろいです。あと、喋るのがたどたどしくなるというのもあります。そういえば私は「動物のお医者さん」の菱沼さんにものすごくシンパシーを感じていました。


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