やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2004年02月18日(水) Between the lines


私は痛いことが嫌いだ。ここで言う"痛いこと"とは、肉体的に痛いこと、である。
リアルに痛いことももちろん嫌いだけれど、バーチャルに痛いことはもっと嫌いだ。
リアルに痛いことは、どのくらい痛いことなのか否応なしに分かるけれど、
バーチャルに痛いことは、いったいぜんたい、どのくらい痛いことなのか分からないから、
余計に痛くて、余計に怖い。くわばらくわばら。

だから、血の出る映画や痛いことメインの小説は、出来うる限り避けて生きてきましたよ
(私にとって一番恐ろしいのは、いつの日か、クサナギさんがスプラッタームービーに出演することです)。
よって、今年の芥川賞の一方なんて、題材を聞いた瞬間に読みたくても読めないはずだったのですが、
2編読めて780円と言われちゃぁねぇ。というわけで、文藝春秋を買いました。
案の定、『蛇にピアス』(金原ひとみ)は、痛そうな場面が出てくるとスキップしてしまったので、
読みました、とは口が裂けても言えない(この表現も痛いよー)状態だし、
共感もしないし、ましてや感動もしませんでした。
でも、ちょっと引っ掛かる。
この人がいつか題材に頼らない作品を書いたなら、もう一度読んでみたい、と思うような引っ掛かり。
『蹴りたい背中』(綿矢りさ)の方が世界は近しいけれど、表現の才は感じるけれど、
引っ掛かりはやや弱い感じでしょうか。

それから、『王国 その2』(よしもとばなな)を読みました。
『その1』の時は、なんだか私には眩しすぎたのだけれど、今回はボンヤリとやわらかい電球の眩しさで、
とても、気持ちがほっとしました。
急にSMAPの名前が出てくると、ちょっとそこだけ目が覚めてしまうけども(笑)。

そうそう、そのくだりを読んで、この前見た夢を思い出しました。
や、夢というよりも、明け方に目が覚めた瞬間、頭の中に残っていた考え、という方が正確でしょうか。
    あ、私は、SMAPが、例えば100年後、どんな風に語り継がれているのか、もしくは語り継がれていないのか、
    それを確かめることはできないんだ。
と思ったんですよ。
今、現在進行形のSMAPを知っている人は、誰一人として、もちろん本人たちでさえも、知ることはできないんだなぁ、と。
発想がお気楽だと叱られそうだけれど、命に限りがあるってそういうことなんだと急に実感して、とても哀しくなりました。
でも、語り継がれるSMAPと、現在進行形のSMAPと、どちらが私にとって大事かと言えば、もちろん後者であって、
それが生きていると云う事なんだよな。だから、大事なんだよな。
これは、たまたま「SMAP」というキーワードが象徴しただけで、つまり、私の周り全てが、そういうことなんだなぁ。

と、即席ポエマーになったところで、やっとクサナギさん話。
VISIO monoに、市村正親さんとの埼玉県人対談4頁。
大人の色気を目指すクサナギさんは、胸元だけは今でも十分お色気たっぷりです。
でもって、市村さんが、スマスマフリークだったり、スマコン参加組だという事実にはウットリです。
ドラマ・3月号も買いました(よ、Hちゃん)。
橋部さんインタビューと、『僕と彼女と彼女の生きる道』1〜3話のシナリオ掲載。

てな感じで、先週末あたりから、映像より活字な生活です。
ちょっとペースが戻ってきたかな。





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