やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2003年09月27日(土) 甘い水。


いったん仕事のグチグチ日記を書いたのだけれど、読み直したら本当にグチだったので、デリートしました。
もっと気持ちを強く持たねばな、私。

ということで、昨日放映のTEAM4
や、その前にF2
「いろんな問題に向っていく、美しい男の姿勢っていうか」という自分の言葉に自分で笑っているクサナギさんは、
大きく襟ぐりの開いたカットソーにボールチェーンのネックレスを垂らしており、
そのうえ、頷くたびに肩の上でカールした襟足の髪が揺れたりなんかして、
なんかこう、すべてに"チャームポイントは鎖骨です"的作為が見受けられるような気がしてしまい、
その術中に勝手に一人でハマっている自分が、なんとも口惜しかったです (むー、意味がわからない)。
「浮き沈みの激しい芸能界」の先輩である西村雅彦さんとは将来について語り合う仲だそうで。
「いい水を飲め」ってのは、比喩だと考えれば「けっこう深い話しますよ」に相応しいような気がするけれど、
どうなんすかね?

で、本編です。

F2のクサナギさんを見た後だと、あらためて当時の痩せっぷりが目に痛い。
ズボンのお尻も肉がないし。まぁ、それでも風見くんは風見くんで、秀雄先生ではなかったけれど。

去年、『3』の感想で「風見くんが文科省の人間だということがドラマに生かされていないのが気になるところ。
この設定が、息の長いドラマとして残っていく際に毒にも薬にもなりそうな気がする」と書いたのだけれど、
今回もその感が拭えず。なんていうのかなー、ツルエラTEAMは狂言回しのポジションに落ち着いてしまって、
少年犯罪のケースを提示する装置になってしまったような気がするというか。

というか、すごく「わかりやすい」脚本だったなぁ。その「わかりやすい」は、過去の作品とは違う「わかりやすい」で。
過去の、特に、オリジナルシリーズはすごく思い切ってデフォルメされていて、
ポイントとなる部分 (たとえば少年の心理) については深く掘り下げるけれど、
それ以外 (たとえば親の言動) については端折ったり、類型的な表現で済ませたりすることで、
メリハリをつけていたように思うわけですよ。その分、いや、でもこれは見る角度を変えるとどうなるんだろ?って
自分の中で考えさせられる感じがあったように思うわけですね。
ホント言うと私の好みの脚本ではなかったけれど、それはそれで、君塚さんてば上手いよなー、と思っていたのです。
でも、今回はそういうクセが無くなったというか、なんかこう、全部説明されちゃったような気がするというか。
いや、もちろん、こういうテーマのドラマを年に1回世の中に送り出すということは、とても価値のあることだと思うし、
それにクサナギさんが携わっていることはとても大切なことだと思うのですが。

だから、一課長を見つめる丹波さんの顔にビックリしちゃった、とか、
オデコ全開な風見くんに、いつかツルとエラじゃなくて、ツルとツルになっちゃいそうで心配だ、とか、
そんな無用なツッコミはしちゃいけません。
ったく怪獣相手に一番イイ顔見せてんじゃねぇよ、
ガメラに嫉妬された後、ちゃんとすることはしたのかよぉ、
などと、ガラの悪い口をきいてもいけません。

でも、シリーズの頃に比べると西村さんとの遣り取りに余裕が感じられるクサナギさんが嬉しかったり。
クサナギさんの歩き方はやっぱり好きだなぁとも。
それに告白すれば、最後にちょっと、左目で泣いたのも事実。
私は両親に愛されていると感じながら育ったし、
私がどんなにダメ人間でも両親だけは私を見捨てないだろうと思っていて、
それは他の誰かがどんなに私を愛してくれたとしても、まったく同じものには成り得ないと思う。
だから、逆にいつか独り残された時のことを考えると怖かったりするけれど、
それはつまり、私が幸せな証拠なのでしょう。





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