やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2003年01月08日(水) 瞬き一生


と、言うわけで、昨夜は火曜いいともの最後と、F2と、
今夜スタート『僕の生きる道』をざっと見て、ドラマ本編はオアズケにして寝ました。
久しぶりに周囲を置いてけぼりにしたラブラブカップルに喜び、
カラーセラピー、ぜーんぜん信用してませんね、キミ、と苦笑し、
すまぷーが踊ってるのに鍋を映すな、鍋を!とファンの利己的思考を露呈し、
役柄を静かに語る姿に吸い込まれそうになった、
そんなクサナギファンは、よもや私一人ではございますまい。

飲んだ上に、そんな風に夜更かししたおかげで、今日の体調は最悪でした。
それでも帰宅途中に本屋に寄ることだけは厭わない、なんて自分勝手な私なのでしょう。
relaxは普段着モードな写真とインタビュー。
自分のポジションって?への答えや、"いじめてオーラ"の話、
その昔、私がクサナギツヨシに嵌り込んだ取っ掛かりは、こういうとこだったんだよなぁ。
あのー、ちょっとねー、私もそういう傾向があるんで。この子、私と似てるなぁと思ったわけでして。
どうも、傍から見た印象は違うみたいなんですけどね。ふむ。
キネマ旬報、記事は目新しい内容ではなく、写真は男優倶楽部とほぼ同じ。
でも、扉の写真の端正さと、こちらを見ている写真のまっすぐな視線から目を逸らせなくて、お買い上げ。

帰宅して、シャワーを浴びて、ミルクティーを入れて、『僕の生きる道』・第1話を見ました。
脚本も演出も派手に奇を衒わずに、淡々と丁寧に。

奇を衒わずに、淡々と丁寧に毎日をやり過ごしている秀雄先生は、
常に対象物の1cm手前に目の焦点が合ってる感じで、
でも、みどり先生に向かい合った時だけピントが合う、そんな目付き。
告知を受けた後は、その焦点がさらに1cm手前にロックされてしまったかのようで、
そんな秀雄先生を見ている私も、画面に入り込むというよりは、
我が身に降りかかった事実を咀嚼できないような、不思議な共有感に捕らわれてしまう。
反対に急に焦点が絞られて、玉子を投げつけたり、不良に掴みかかったり、先生に気持ちを吐き出したり、
それでもまだまだ全てを飲み込み切れない、そんな状態で秀雄先生と私の時間が過ぎて行くわけで。
だから、最後の最後、文集を手に取った時、初めて中村秀雄本来のやわらかい表情が浮かんでいるのを見て、
やっと私自身も呪文が解けて、初めてボロボロと涙がこぼれました。
秀雄先生も、ここで初めて自分に戻ったんだろうなぁ、と。ここまでの引っ張り方が、とてもリアルだったと思う。

ま、矢田ちゃんとのキスはねぇ、もっとリアルにやっちゃえよー、と思ったし (私も大人になったのねぇ)、
主題歌がこの先、もっと馴染んでくるかどうかは未知数だなぁとも思ったりもするし、
地味なドラマとも云えるので、どれだけ多くの人に伝わるのか分からないけれど。
とにかく、クサナギさんが一つ一つ爪の先まで丁寧に演じているのがとても良く分かった第1話で、
このまま彼本人も共演者の皆さんもスタッフも、みんなが納得の行く作品になるように、
最後まで頑張って欲しいと思う次第です。うん。





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