スマさん漬けの一週間、ここらでちょっと一息ってことで、
金曜の夜は、遊◎機械/全自動シアターの『ラ・ヴィータ』で世田谷パブリックシアターへ。
上質な脚本、上質な演技、上質な舞台を見るヨロコビ、って感じです。
パブリックシアターの雰囲気も好きだし(やっぱり某赤坂の仮設小屋とはとは比べものにならないわ)。
何と言っても、高泉淳子さんの「少年」が醸し出す“非現実的なリアル感”は、
相変わらず素晴らしい!の一言。母親との二役でも全く違和感がないし。
稀有な役者さんだと思います、ほんと。
さて、今週から日本に舞台を移しての第2幕が始まった
『チョナン・カン』は、
オープニングも三日月がキラキラしちゃったりして、シックな雰囲気に衣替え。
バーのマスターに紹介してもらった韓国インディーズバンドのグさんとの対談も、
ほの暗いカウンターでカクテルを飲みながら。うむ、大人の雰囲気。
日本でのデビューを目指して来日8ヶ月のグさんから、
「僕は日本で日本語で“色んな悲しみ”を伝えたい。
チョナンは韓国でスターになって、何を伝えたかったのですか?」
と聞かれて、答えられずに落ち込むチョナン氏。
うーん、えらく内省的になっちゃってるのね。
唯一、B'sの『月の輝く夜に』を韓国語で歌うグさん(お上手!)の横で、
リズムをとってる姿が
ポップな(笑)チョナン・テイストで、可笑しかったけど。
グさんが帰った後、バーのカウンターに突っ伏して、「僕は間違ってたのかなぁ…」と呟くチョナン氏。
「酔っちゃった」の言い方に、ひゅー、可愛い!って思ったところへ、
「酒は飲んでも飲まれるな!チョナン!!」ってナレーションに笑ってしまいましたことよ。
飲んでたのはジントニックかジンライムかしら。ホントにこの人は、すぅーっと、美味しそうに飲みますね。
でも、危ないんだよなー、ジン系は。くいくい飲めちゃって、翌朝、血中ジン濃度に愕然とするのよね。
なんていうの? 血液が全部ジンに入れ替わってるんじゃないかしらん?って感じがするのよー。
でもって、昼ゴハンなんて、汁物しか喉を通らないんだよね。
あ、すいません、これはワタクシ事です。
閑話休題。
うーん、なんだか、ちょっと淋しいなぁ。
韓国に乗り込んだ時の、根拠のない自信に満ち溢れたチョナンが懐かしくなっちゃうなぁ。
あのエネルギッシュな街に手札無しに突っ込んでいったチョナン・カンは、
ほんとに生き生きしていて、だから観ている私も一緒に驚いたり、ドキドキ出来たんだと思うのよ。
ま、こんな風に考える時点で、この番組に術中に嵌っているのね、きっと(笑)。
うん、チョナン氏の次なる巻き返しを楽しみに待っておりますわ。