だっしょだっしょやっぱそうだっしょぉだっしょだっしょやっぱそうだっしょ (月曜の夜以来、木村くんが頭の中で歌い続けてるんだよ〜。なんとかしてくらさい…)
さて、ロバート・ゴダードの新刊『永遠に去りぬ』を読み終わりました。 うん、面白かった。 たぶん、もしも他の作家だったら、「すごく」面白かった、ってことになるのかな。 でもゴダードだと思うと、もっと上を望んじゃうんだよね。
『リオノーラの肖像』(1988)、『さよならは言わないで』(1991)の邦訳が出た頃(93〜94年頃ですね)は、 物語の世界にずるずる引き込まれるようなプロットの重厚さに、電車を乗り過ごすほど夢中になって読んだなぁ。 まだ、それほど注目されてなかったせいもあって、密かにすんごい拾いモノしたような気分になったもんです。 (このあたり、いつも画面の端っこにいて、口を開くと「いんどぉ〜」としか言わない黄松くんのことを あれ?もしかして、すごくキレイな顔してるなぁ…って発見した時の心持ちに似てたりして。)
4年位前からかな?処女作の『千尋の闇』(1986)の邦訳が出てからは怒涛のごとく新刊が出て、 それはそれで嬉しかったし、 『闇に浮かぶ絵』(1989)『蒼穹のかなたへ』(1900)あたりまでは、 ゴダード独特の“時間の襞”に心地よーく翻弄されていられたんだけど。 その後の作品もハズレはないんだよね。ないんだけど、ちょっと小さくまとまっちゃってる感じなんだなぁ。 (これは、クサナギさんとは違うな。 でも、今週の『「ぷっ」すま』で、雛形さんに腕まくらしたり(自分から!)、クイズで考えたボケをかます姿を見てると、 つよぽんもすっかり芸能人ぽくなってきたなぁ…と、一抹の淋しさも感じたりもする。 そりゃぁ、彼もなんだかんだ言って芸能界で10年以上生きてきてるんだしね。 ファンの勝手な思い込みだって分かってるけどさ。ぷん。)
でも、今回の『永遠に去りぬ』(1995)は、物理的な時間の振れ幅は小さいんだけど、 ほんの一瞬の出会いが、いかに他人の人生を支配していくか…っていう、 ある意味、精神的な時空の大きさを描いて秀逸ではあります。 去年出た『一瞬の光の中で』(1998)も往年の雰囲気が戻ってきていたし、これからも読み続けることは確か。 新作が、わたくし的に揺るぎないベスト1の『千尋の闇』を超えてくれることを祈ってるよ、ゴダちゃん!
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