本多劇場でナイロン100℃『ナイス・エイジ』。 3時間半の超大作。膝が痛むんだよね〜。狭い座席だと。 隣の男の落ち着きの無さもイヤイヤ! なにが嫌いって、落ち着きの無い男ってキライ。 体は辛かったけど、芝居はなかなか良かった。 20世紀への感傷と、記憶を持つことの悲しさ。
で、『フードファイト』は最終回と相成りました。 事前のCMでネタバレしたんだけど、九ちゃんの声は木村くんだったのでした。 言われてみれば、台詞まわしに聞き覚えがあるんだけどね。 よく、隠しとおせたよなぁ、終盤まで。
芝居的には、前回があまりに感動的だったので、 ちょっと物足りなさもありました。 ラストファイトの相手、宮園会長=佐野史郎氏の怪演ぶりが凄くて、 ちょっと食われてしまった感じもあったかな。 でも、かなり表情が大人っぽくて満足。
胃に巨大な潰瘍を抱え、ついに敗北を覚悟する満。 でも、すべてを知った麻奈美ちゃんの声が心に響き(ニュータイプ状態^^;)、勝利するのでした。 冴香さんに愛を告げた宮園会長は亡くなり、彼女がグループを継承。
でね、ラストで、みんなの前から姿を消した満は、なんと松屋にいるのでした。 彼の前には、少し口をつけただけの牛丼が… 「お客さん、もう下げちゃっていいですか?」という店員の言葉に無反応な満。 その手から箸がこぼれ落ち、ゆっくりテーブルに倒れこむ…で、タイトルロール。 おいおいおい、「高校教師」か?「眠れる森」か?カンベンしてよ〜 …と思いきや、 タイトルロールが終わって、CMが入って、CMクレジットが入って、 その後、誰もいない松屋のテーブルには、きちんと揃えた箸がのった空の丼が… おーい、これは見逃した人も多いだろうに…^^; でも、なかなか洒落っ気のある、今後に期待が持てる終わり方でした。
感情移入して考えるとね、満の状況ってすごく可哀想なのよ。 麻奈美ちゃんとも裕太とも、喧嘩別れ(自分でわざと仕向けて)したまま、 九太郎ともサッパリとした別れで離れたまま。 園長先生や麻奈美ちゃんにフードファイトのことがバレて、 みんなが満のことを理解して、帰りを待っているのも知らないまま。 飢餓感を抱えたままなわけよ。 なんとかしてあげなきゃ、不憫じゃぁないですか。
しかし、土9枠、しかも野島ドラマ…と、不安だけが先にたってた このドラマ。 最初の3話頃までは、どうにもついていけず、頭を抱えた夜もありました。 (本人もだいぶ戸惑ってたみたいだしね。) それが最後に、こんなに好きなドラマになってしまうとは、おそるべし。
|