日記

2010年08月07日(土) 精霊モノガタリ途中経過その1

 ずっと前に書いていた精霊ネタの途中経過。なんだか色々な既存の話の色々な部分が混ざった話で目新しいモノがない気がする。まぁ目新しいモノがある話なんてかけたらスゴイよ(笑)

本編の方は主人公たちが出会うまでしか書けなかった・・・。この後の展開が思いつかん。

とりあえず長いけど、途中まで書いてみたぶんをUPしてみる。
ただ、設定の説明記述がものすごく足りないから、たぶんわからないよね。先に設定を上げた方がよかったか・・・。
 まぁいいや。とりあえずその1UP。
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時精霊『瑠璃』が1年ぶりに予言を告げた。下級役人には噂のみが広がっていた。
「なぁ『瑠璃』が予言を出したって聞いたか?」
「そりゃ、久しぶりだな」
「今の『瑠璃』の契約者ってあいつだろう?顔がいいだけで力がほとんどない・・・」
「そうそう。やつに代わってから予言の頻度が極端に落ちたよな」
「なぁ、予言の内容ってなんだったんだ?また、たいした予言じゃねぇのかな」
前回の予言は下級役人の家の猫に子供が生まれるというものだった。
「それにしては、予言が出たって聞いてから触れがでるまで時間がかかってるよな」
「誰か知ってるやついないのか?」
「俺、知ってるぜ。教えようか?」
 噂をしていた下級役人たちは驚いて振り返る。いつの間にか、すぐ後ろに一人の男が立っていた。ひどく顔の整ったきれいな男だ。
「あ、契約者の・・・」
「そう、さっきしゃべってた顔だけの契約者だよ」
「・・・」
 下級役人たちは顔を見合わせる。位のみで言えば、契約者は上級役人と同等。しかも、『瑠璃』の契約者となれば、大臣に匹敵する地位だ。自分たちの首などどうとでもなる。
「あぁ。大丈夫、俺もわかってっから。顔だけだって。『瑠璃』ももうちょっと力のある奴から選べばいいのにな」
 きれいに整いすぎてともすれば冷たい印象を与える顔だが、いつも微笑みを刻んでいるためか人懐っこさすら覚える。能力はともかく、性格がよかったのは不幸中の幸いだと言われていた。一代前の契約者は能力はそこそこあったが、性格が破綻していたために、問題をよく起こしていたのだ。
 下級役人たちは、性格がよいとの噂を思い出して、少しほっとする。
「で、『瑠璃』の予言、聞きたくない?っていってもまだ審議中なんだよな」
「審議中?『瑠璃』の予言はほとんど決定事項として扱われるのでは?」
「普段だったら、そうなんだだけどね。予言の内容がすごいから。俺も聞いたとき聞き間違えたかと思ったし」
 軽くため息をついて首を振る。

<<****の精霊の誓約者が現れ、人として最強の力を手に入れる>>

 予言を聞いた大臣たちは困惑していた。
「どうだ、この予言の精度は」
「『瑠璃』は契約者によって予言の頻度や内容の大小は変わるが、予言自体は違えた事はなかったろう」
「いや、何度か予言の修正を行っているはずだぞ」
「そういう時は曖昧な語尾で予言していた。多少の修正程度で内容に変化はなかった」
「では、今回の予言は本物なのか・・・」
「ただ、前半がどうしても聞き取れない」
「解析しても無理か」
「どうやらその精霊自身が『瑠璃』より高位らしく言葉にできないようだ」
「『瑠璃』より高位か・・・。わが国では『瑠璃』より高位の精霊は数えるほどしかいないのにな」
「問題は、誓約者となる人物が誰で、その力をどう使うかだ」
「そうだな。探すあてはあるのか」
「一応『瑠璃』に続きの予言を出すよう要請はしているが・・・」
「まぁそれは無理だろうな。今回の予言ですら1年ぶり。前回の予言は下級役人の家の猫が子供を2匹産むってしょうもない予言だったのだから」
「他の時精霊はどうだ?」
「それも微妙だな。力は『瑠璃』の足元にも及ばない上、予言の内容精度も悪い」
「『白蓮』であれば、何か知っているかもしれん。王に聞いていただけるかお伺いを立てよう」
「誓約者なんてものが存在しうるのかも疑問だがな」

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その2に続く・・・。


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