【Realistic Pillow】
秋野京



 ありがち(焔v金蝉)

「お前なんかいなくたって平気だ」
いつも聞かされていた言葉。
けれど時折お前の瞳が寂しげな色を映すのを俺は知っていて
抱き締める事しか出来なかった。精一杯の強がりを言うお前が愛しくて。

いつか二人に訪れる別れを知りながら愛してしまった。愛されてしまった。
本当は傷つくのは俺一人でいいと思っていたのに。

お前と過ごした決して忘れる事のない、かけがえのない日々。
いつまでも俺はお前を求め続ける。
金蝉、お前の魂を。
例えこの命が燃え尽きようとも。

2001年03月09日(金)
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