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 生活綴り  咲紀




2003年12月13日(土)  彼と寝た



久しぶりの彼の腕の中は本当に心地よくて、
なぜか涙がでてしまった。


「変だよ。泣かないで、咲紀さん」

と言われれば、言われるほど
不思議と涙はポロポロと出てきた。



正直言って、信じられなかった。

毎週この人とこんな風にこんな時間を過ごしていたのかと
思うとなんだか涙がとまらなかった。


でも。
だめなんだよ。もう。


彼が寝息をたてているのを確認すると
ベッドから抜け出して、身支度を整えた。

コートを着て、部屋に忘れ物がないかチェックをしていると
ベッドで寝ているはずの彼が

「お願いだから、咲紀さん、帰らないで」

と言って後ろから抱きついてきた。


「ごめんね。
 私、明日会社だから家に帰らないといけないの
 
 またね」

と言って、首筋にキスをした

「分かったよ。気をつけて帰りなよ」

と言うと、彼は駅まで送ってくれた。



明日が会社なんて嘘なのに。
「また」なんて思ってもいないのに。

嘘をつく私に対してこれ以上優しくしないで



BBS

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