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 生活綴り  咲紀




2003年12月05日(金)  彼の闇−大きな子ども−

昨日の続きになります。


この後、一週間いや4,5日後には彼の機嫌は治っていた。
気まずさを感じていたのは私だけで彼はいつも通りだった。


私は人からよく言われるが、あまりきれたりしないらしい。

多少、ムカッとすることがあっても、
ほとんどのことは流せてしまう。

だから、一度本当にきれたら怖いと言われる。


でも、彼は違う。
私からみたらほんの些細な事ですぐにきれる。
この時も彼は店員さんの態度にきれていた。

それに拍車をかけたのは私の言動だった。

後日、彼が話してくれてのだが

「あの時、咲紀さんは店の肩ばっかり持って
 俺のことを見捨てたのが何より一番むかついた」

というのだ。

私は店の肩を持った覚えなんてない。
ただ、お祝いの席だし、私にとっては怒鳴り散らす程の事とも
思えなかったし、何よりあの雰囲気に私は絶えられなくて
「もう、やめて」って言ったまでだった。

それがイコールで「彼を見捨てる」という事には
私にはどうしてもならなかった。

その事を伝えると

「でも、見捨てられたって感じたし、
 ひとりぼっちになった気がしたから」

と言って拗ねてしまった。


「彼は大きな子どもなんだ」
と思った。

2才年上で、背も私より20センチ以上も高くても子どもの
まんまなんだって気付かされた。

これから先、こんなことがまた繰り返されるんだろうなーと
いう予感がしながらも、

「私も悪い癖がたくさんあって治していきたいと思ってる。
 一緒に成長していけたらいいね」

というのが私の精一杯だった。


予感は的中しており、
このあともこんなことは続いた。

それが、テーマパークで係員相手であったり、
牛角でまたもや従業員であったり、区役所で・・・

本当に挙げたらきりがない。

最初は泣きながらでも止めに入っていってたが
途中からは感情を全て押し殺して

「きれてる時の彼は私が知っている彼じゃない」

と言い聞かせて、例え真横にいたとしても
何も聞かない様にしていた。

そうすると彼も機嫌が良かった。

でも、感情を押し殺すのにも限度がある。


例え彼が私の横で他者に対してきれるのが
2カ月に1度ぐらいのペースでも
私は彼が怖くなってしまった。


彼は私に対しては、他者にきれるようなきれ方を一度もした事は
なかったが、いつか私に対しても同じ様な言葉で
怒鳴り散らされるのではないかと思うと、本当に怖かった。



私はどうすればいいか分からなかった。


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