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 生活綴り  咲紀




2003年08月08日(金)  旅行


「ねえ、温泉いかない?
 夏場の温泉ってなかなか乙じゃない?」

という高校時代の友人の一言で温泉旅行は決定した。


山奥の温泉は台風の影響もあって、人もまばら。
濃い緑の臭いと蝉の声が鳴りやまない中2泊3日をすごした。


この温泉は効果があった。

まず携帯が圏外の状態に常時なっていた。

仕事からも解放され、何より物理的に彼氏さんと連絡がとれないと
いうことが私を精神的に安定させてくれた。


その中で友達といろいろ話した。

仕事の事、家族の事、結婚の事、そしてお互いの恋愛について。


その中で彼女の言葉にハッとさせられた

「なんで咲紀はそんなに急いできめようとするの?
 ずっと付き合ってきたやん。
 1カ月で結論なんて出るわけないやん
 
 流れに身を任せてみたら?
 今の咲紀は頑張りすぎていてもしかしたら大切なものを
 見過ごしてるかもしれないよ。

 時間をかけていいんだよ。
 私たちまだ若いんだしw」



この言葉をきくまで私は彼氏さんとの関係を

「如何にうまく関係を断ち切って、いい思い出に変える為に
 良い別れ方をするか」

しか考えていなかった。



目から鱗だった。

身を任せる?時間をかける?

そんなのもアリだったんだ。


随分心が楽になった。


温泉を堪能してお土産をたっぷり買い込み私は大阪へ戻った。

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