切れ端。

2006年09月13日(水) 静かな願い。

父親が死んでしまったことに比べれば

心電図が止まるのを見たときに比べれば

最後の握手をしたときに直感した事に比べれば

病院に運び込まれた姿を見たことに比べれば

臨終を告げられたときに比べれば

何をされてもそれ以上に悲しいことは存在しないし

何をされてもそれ以上の苦しみはないから

僕の心は響かなくなってしまったから

何一つ苦しくない。

その代わり心躍るようなことも無い。

何をやってもどこか他人事。

だから仕事も苦しいとは思わない。

1人でいることも、時には寂しいけど、それでも平気。

誰かを抱いて紛らわそうとも思わない。

抱いた後の“上辺だけが満たされた”虚しさはいらない。


残りの家族が亡くなるまでは、今のまま、持ちこたえられる。


僕のように「誰かの代役」ばかりやっていたら

結婚なんて出来るとは思えない。

だから僕がこの先も独りで過ごし

残った家族が僕独りになってしまったら、

僕は家族のもとへ早く逝きたい。


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shinsuke [MAIL]