日常

2006年02月06日(月) 嫌い






嫌いみたいだから消えるね。













引き留めにきてくれた貴方に、
アタシは、携帯に打ったその文字を見せた。




嫌いだなんて一言も言ってない。

好きだから怒ったんだし、好きだからムカついたんだ。



そう言ってくれた貴方に、
アタシは、何も言わずに、首を横に振って、
貴方をかわした。



それでも、腕を引っ張って、引き留めてくれた貴方。


消えるってどこに?

どこ行くつもりなの?

戻るよ。


そう言ってくれた貴方。




だけど、アタシは、貴方に、
今までと同じに戻れないなら、消えるよ、
戻っても、元に戻れないなら、辛いだけだよ、だから、消える、
そう言って、貴方を振りきろうとした。



貴方は、このアタシの勝手な言動に、ついに怒ってしまった。
勝手にしろ、って言って。

そこまで言われて、ようやくアタシは、
自分の馬鹿な言動に気付く。

貴方を必死に引き留めようとした。
だけど、貴方は、アタシを振り切って行ってしまった。









何回、アタシは同じ事をすれば気が済むんだろう。

何回、アタシは貴方を傷つければ済むんだろう。

何回、

何回、

何回、

何回、

    何回、こんな馬鹿な事を繰り返すんだろう。
















今日、誓った事さえ貫けないのかもしれない。

こんなにも早く、試される時が来るなんて。


  アタシが消えれば、全てが上手くいく。





死なない、自傷しない、って誓ったのにね。

アタシが消えれば、きっと上手くいくんだよ。



消えれば、何事もなかったように。



そう、全てが、何事もなかったように、上手くいくんだ。


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侑貴 [MAIL] [HOMEPAGE]

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