俗ぽい云い方をすれば、厨二病台詞のオンパレードなのに、 空回りせず、疾走している。重厚。
日本にもこんな作家が居たんだと不勉強を恥じる。 3時間があっという間でした。
まあ、出演者の皆さん、若干、噛んでたりなさったんだけど。 普通の生活だって噛むからね。
それはさておき、松田龍平は妖精でした。 白いシャツを着てた。 もう、それだけでOKな方は絶対に行くべしです。
戦争で半分焼け落ちたような大邸宅に9人のワケありの男女が住んでいて、 そこに松田さん演じる須永がやってきて、 かろうじて保っていた均衡が崩れていきってな内容なんですが、 田中哲司さんも松田さんも、白いシャツが美しいの。
テーブと椅子以外、何もないシンプルな舞台が、 かえって戦後の崩れた雰囲気にマッチしていたと。
大きな舞台もいいですが、小さな劇場で魅入っちゃう感じ、いいですよね。
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