今夜も(ノ`´)ノミ┻┻ 

2010年10月10日(日) ■カエサル

ぶっちゃけ、予想より面白かったです。
塩野七生さんのベストセラー、「ローマ人物語」から、
世界史に名を残す、ユリルス・カエサルの生涯を壮大なスケールで描く一代記。

でも、すいません。不勉強で、見ている間中、

カエサル、ジュリウス・シーザーって何をした人だっけ?←そこからかよ。
あ〜、ブルータス、お前もかの人か。
そうそう、クレオパトラを愛人にしちゃった人だっけ?
賽は投げられたは、……そうです、この人です。

ところで、ルピコン川って、どこ?
と、原作ファンからするととんでもない観客ですが、
でも、素直に歴史スペクタルを楽しむことが出来ました。

そして、この芝居のカエサルという男は、無邪気で子供みたいな人だなあと。

理想はある。それに伴う実行力も。そして、何より人間を信じている。
人間くさくて、女が愛さずにはいられない男が願う、
新しい国家というより、人民をより良い明日に導こうというような野心。
でも、そうゆう野心って、自分のことしか考えてない人間には、理解出来ないんだなあ〜。

そうゆう人間の機微が判らないところが、
政治家ではないということなんだろうなと思いました。
松本幸四郎さんは、そんな大人子供を巧みに、
時に剛胆に、時に愛らしく演じておりました。

って、そう云えば、ドンキホーテもそんな方。…………はおいといて。

他の役者さんでは、カエサルの最愛の愛人、
ブルータスの母、セルヴィーリアの、高橋惠子さんがとっても素敵でした。

かわいい女で、時に年上の女としての分別と知恵を見せつけ、毅然とした母親で、
そして、恋人を殺された狂気を息子に示すという、
女というのもののエッセンスが全部、彼女の中にありました。

一つ頂けないのは、舞台の台も何もない上で、カエサルところころ、いちゃいちゃしても、
あんまり見えないんじゃないかなあと。←でも、コレきっと演出のせい。

そして、水野美紀さん。しばらく見えない内の、キャラの線がくっきりしている、
いい女優さんになったなあ。

セルヴィーリアの奴隷でありながら、どこか自由で、ブルータスが好きで、
カエサルをリスペクトしている、可愛い狂言回しのアリス。良かった。
布の少なめな、ローマっ子風の衣装も可愛かった。

でも、すいません。何よりも可愛かったのは、
小西遼生さんが、コニタンが!!!なんなの、あの子?素敵過ぎですよ。

いや、チケットを取ろうとした時は覚えていたのですよ。

でも、行くときには、幸四郎さんと高橋さんと水野さんしか覚えて無くて〜、
で、休憩時間にパンフをめくったら、小西さんが居て、
あー、そういえば、、、あの軍隊の中に居たのかしらん?
と、思っていたら、二幕目の割に早くもないか、真ん中ちょっと前位に、
初登場。衣装はローマっ子だから!スカート!凛々しい少年役。

ほおほおとか思っていたら、
カエサル死んで、ブルータスがお母さんに怒られて、
渡辺いっけいさん、大騒ぎして、ああだこうだ、時が過ぎて、18年後!

出てきましたよ、コニタンが再び。神聖ローマ帝国、初代皇帝として!
いや、その神々しい姿を見た時、
チケットを取って良かったと心の底から思いましたのことよ。
ぜいぜい、はあはあ。

青いマントがよく似合っていてよ、コニタン!

まあ、小西さんだけではなく、皆、全体的に衣装はすっきりと美しく、
回り舞台も効果的で、そして、極めて演劇的な脚本と見て、満足しました。

けど、もうちょっとムダに長くても良かったかなと。(笑)
一代記と構えた割には、全部、必要な場面過ぎて、
あまりにも駆け足行進曲。
なんとなく、ちょっと物足りないというか、ケチっていると思いました。
別口で見た友人は、幸四郎氏が台詞を覚えられないから、短くしたとか、
思ったそうで。。。←てへ。実は私もちょっとそう思った。……ひどい。

まあ、普段、無闇に長いのを見ている悪い弊害なのかもしれませんけどね。
でも、チケット代を考えたら、そう思っても無理らしからぬこととは思いませんか?

まあ、私はS席の一番後ろでしたが、色々、運が良くて、半額……な感じでしたがね。
てへ。


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