今夜も(ノ`´)ノミ┻┻ 

2010年02月05日(金) ■蜘蛛女のキス

【ヘンリー6世】のあまりに姫っぷりに、珍しく男優に心ときめいた私は、
浦井クン主演の【蜘蛛女のキス】がどうしても、どうしても見たくなりまして、
でも、先立つものが無く、チケットどうしようかと思ってましたら、
新宿の金券ショップに800円のA席招待券が!
A席完売でもS席に5000円でチェンジ。

しめて、5800円なら、いいやということで、
ときめいたとか書いてある割にはゾンザイな扱いなのは、
ちょっと2月のスケジュールがいっぱいいっぱいなせいということにしてくれ、
てな感じで、劇場行ったら、

S席に差額料金なしで、当日券を出してもらえました!
ありがとう!心の友よ!

ああ、こんなことなら二枚買って、友達誘えばよかったとちょっと後悔。
その分、パンフやら劇場サンドイッチで、劇場に貢ぐイイヒトの私。

程なくして、サービス過多の理由判明。
私の座席周りは平日の映画館のようなすきすきぶり。
S席にしてくれるワケだ。

でも、この演目はウラケンはともかく、ずーと見たかったのです。
だって、自分で好きな話だと思ってましたから。

で、さて、肝心な中身はというと。
面白かったけど、こうゆうの好きだけど、
・・・・・・・あんな広い劇場
(池袋の芸術劇場の中ホール)
でやる意味がわかりません。

目的、見失っているよ、多分。

簡単なアラスジというと、

場所は南米。←はしょりすぎ。
ゲイ(モリーナ)と若い政治犯(ヴァレンティン)が同じ独房にとじこめらる。

初めは反目しあっていたが、仲良くなる二人。

つうか、ゲイは政治犯を愛し始めるが、
しかし、彼は恩赦と引き換えに、政治犯の情報を看守に渡さなければならない。

恩赦の前日、結ばれる二人!
だが、それは政治犯が外に居る彼女と連絡を取りたい為の打算。

そして、ゲイが取るべき道は情報を売るか、情報を伝えるか、
最後の彼の決断は、というのが大まかすぎるストーリー。

ええ、戯曲、そのものは面白いんです。

モリーナの心の支えが、子供の頃からずっと見ている、
オーロラという女優の映画で、それを繰り返し、繰り返し、話して、
刑務所でのツライ日々を耐え忍んでいく。

ヴァレンティンはそれを逃げだと云うが、結局、彼もその力に癒されて、
モリーナと心を通わせていく。

刑務所の囚人という底辺で虐げられるからこそ、
スクリーンの幻想はまばゆいきらめきとなって彼らの光となり、
モリーナの最後の選択を導き出していく。
勇気ある、それでいて、人間らしい、だから、哀しい選択へと。

映画や演劇といったフィクションの力を改めて思い知り、
それだけじゃない、人と人の触れあいや、愛だったり、打算だったり、
でも、やっぱり愛だったりの、モリーナの選んだ結末に、
心を揺さぶられる、はずなのです。が!

なんつうのかな。大枚払って、刑務所とか、←豪華にする立って、限度があらーな。
人が殴られているとか、
リンチされているとか、貧乏くさい場面って見たくないです。
モリーナがヴァレンタインを介抱しているのはいいのですが。←あっ。

生オケの数も絞って、コクーン位の大きさの劇場にしておけば、
良かったのではと思ってしまいました。
前回オーロラやった朝海さんが居ない分、
キムさん@四季の方、がオーロラに合っているとかいないとかじゃなくて、
ぶっちゃけ観客動員数が違ったんだろうなと、思ってしまうし。

だから、もったいないなあと。
もっとシンプルな演出で観たいです。

ラテン有、踊りも達者で。歌も良くて確かにエンターテーメントなんですけど、
わざわざ大劇場でミュージカルに、しなくても良かったんじゃないかな。
小さな劇場の方が、観客が近い分、もっとぐっと胸をわしづかみにされ、
だあだあ泣いていたんじゃないかと思います。

てゆうか、そもそもの原作は二人芝居だった。。。
↑パンフを読んで勉強した。

村井邦夫と岡本健一版←ストレートプレイ、後、北村のゆっきーもやったらしい、
市村正親と麻実レイ←オーロラが見たかったわ。。。


そして、シナリオは【薔薇の花束の秘密】の人だった。
好きなはずだ。

個々の登場人物では、
浦井クンは、捨てられた野良犬の、誰かに愛されたかったけど、
誰にも必要にされなくて、だから、やっと出来た大事なものを守りたい、
故に、それ以外には頑ななんだけど、少しずつ、少しずつ、
騙されているのも知らないで、目の前のぬくもりに、
ちょっと癒されている感じがGOODでございました。
↑まあ、私が好きな感じと、
いってしまえばそれまでなのですが。

反面、石井さんのしかし、モリーはなんつうか、
日本で見る典型的なすごい直線的なゲイで、・・・・・・・・・、
もっとあっさりというかお姉言葉って使わないとダメなの?
↑なんか始終、はしゃぎすぎで、まあ、
私のどうでもいい感じの人といってしまえば、それまでなのですが。

オーロラは、オーロラがどうのというより、折角リアルに居るのに、
映像の方が多い気がして、なんか勿体ないなあと思いました。

さらに正直に云うと、ちょっと、私、この人の演出ダメだなあと思っていたら、
ヅカの人だった。そいで、今度は写楽だった。

さあ、どうしようかなあ。。。。

・・・・・・・・ともかく、この芝居に云えば、
是非、今度は二人芝居、希望ということで。


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