2009年07月17日(金) |
■BLACK BIRD |
ピーターという男の元にやってきた一人の女性。
彼女はかつて男が連れ去り、Sexをし、そして、置き去りにした、 12才の少女の成長した姿であった。
男の勤める会社の殺伐としたロッカールームで、 15年前の過ちをなじり、糾弾する彼女。 そして、男は15年前、裁判でも語られなかった真実を明かす時、 二人は?そして、待ち受ける衝撃の結末は? という話なんですけど!
以下激しくネタバレ。
家庭に問題ありーので、早く大人になりたかった12才の孤独な少女と、 その12才の少女に大人を見つけてしまった二人が恋に落ち、 ちょっとした行き違いですれ違った結果、周囲に知れることになり、 ほとんど本人達は言葉を交わさぬまま、 無理解に引き裂かれてしまった為か、 12才の少女のまま、成長した彼女と、 ついやけぼっくりにひがついちゃったんだけど、
未成年者に対する淫行を行ったモノとして、 社会的制裁を十分受け 名前すら変えた男には、 今、現在彼を癒してくれる女性が居て……、 二人には誤解があったとしても、今の生活は捨てられない男。 更にこうエスプリが効いたオチがなんともいえないのですが (流石にこれは内緒)
あれは虐待とか、ロリコンといった趣味でも無かった、 確かにあの瞬間は愛だったというのは、判るんですけど!
翻訳劇って割に好きなんだけど。
これはちょっと、理解を超えているというか、すいません! 単に年の差カップル好きとしては、 もっとこうなんとかして欲しかったです。
「愛は、いつもゆっくりと人を壊していく。」 というチラシのコピーは確かにその通り、 なんですけど、あの黒い内田聖陽と、 絡み合うベージュ色のドレスの伊藤歩さんが、 寝そべり絡み合っているチラシのイメージを過度に期待していると、 なんか、もう、違うの。。。。。なんだか。。。
ぶっちゃけ、乙女心が足りない演出なんだよ! それが愛のリアルといってしまえば、それまでなんだけどさ。
男が疲れて足を拡げて、その間に、女が入り込んで、慰める。 そこは、ポージング的にいいんだけど、そーゆー時のちゅうは、 デコか、まぶただろうが。そいで、女から、唇ちゅうだろうが。
↑すいません、単なる拘りです。
いや、脚本の問題もあるかな。 実はカケオチする前に3ヶ月も付き合っていて、 カケオチして、外国に逃げる段階になって男がびびって、 ↑ちょー今更。
ちょっと一服と一杯が欲しくなって、 女の子を置いて、ホテルから出て行って、
女の子が目が醒めたら、夜の10時で、不安になったので、 ホテルから出るなっていうイイツケ破って流石に探しにいくよね。 で、単にこの間にこうなんとなく、 入れ違いで別れ別れになって・・・・って、
現実はそんなもんだよと云われれば、そーかもしれないんだけど、 でもさ〜、単なるタイミング悪かったな、俺達って、 15年目にして初めて知らされた真実にしては、 インパクトがちょっと弱くないか?と、思うのです。
つうか、レイ(男の本名)がヘタレ過ぎる。何もかも。 そして、ウーナ(女の子)がヒステリック過ぎる。
今は、黙って男の弁明聞いてやれよって何度も思っちゃったもん。
それが彼女の未成熟な部分なのかもしれないけど、 そのやりきれなさを演じられないのはやっぱり演技力の問題かも。 初日だから、台詞カミカミなのは、まあ、ご愛敬として。
足が綺麗で、オフィスのテーブルで寝そべっている時なんて、 ぐうな感じ。声もいいんだけど。
この人物設定ってやっぱり日本人とは違うなと思いつつ、 期待したのは、北欧家具のスィートルームじゃないけど、 素敵なホテルを想像したのに、なんか、蓋を開けたら、 かびくさい西日のあたる6畳間だったという。。。なんだかなあ。
ちょっと、がっかり。
やはり問題は演出?装置も、脚本に書かれているものが、 置いてあるだけという感じでつまらなかったわ。
でも、こんなに長々書いているのは、 単に私が年の差カップル好きなだけど、 という気もしないでもないのですが、
二人のやりとりで、浮かび上がってくる過去と真実という構造は、 上手いなあと思うんだけど、ローレンスオリビエ賞って、どんだけ。。。
訳がちょっと、カクカクなのかもしれんが。 大体、何でブラックバードってのが、判らない日本人なのです。
そして、やっぱり内野さんだったら、キュンと胸が締めつめられる、 素敵な愛の物語を期待しませんか??? だからこその、あのオチでもいいと思うんだけど、どうでしょう???
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