おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦二月二十六日 春分
今日は二年前に他界した父の発ち日でした。
父はほんとにやさしい人でした。 やさしすぎて、何かとはっきりと口に出して言えない性格でしたので、ストレスも溜めてこんでしまってたようで、胃がんを患って亡くなりました。
末期になってからガンとわかり、病院にそのままかかるか、自然な治療をするか、ガンを本人に告知するか、いろんなことを母と姉と、また父とも話し合いました。
私は自然な治療が一番いいものだと思ってましたので、それを強く薦め、告知のことも本人が知って自分で選択するべきだと思って、母と姉と長く議論しました。
それもこれもすべて私の思い通りにならなかったです。 何がいいかなんて誰かが決めつけるものではない、と思い知らされました。
私の「思い通り」は自分の思い上がりだけで、なにも父のことを考えたことではなかったのです。 父は自分の想いのままに過ごしました。 そこがとっても大切だったんですね。
告知は結局しなかったのですが、今思うと、父の場合は知らなくてよかったんだな、とつくづく思います。それもどっちが正解だなんてないんでしょうけど。
この梅の咲く、春の分け目の日に、父のことを振り返って、いい父を持ったことを再確認しました。
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