おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月15日 十五夜
今日、火が止まりました。
煙が青白くなってくると、炭化の終わりに近づいてきます。 未炭化を少なくするためと硬質の炭に仕上げるために、最後に炊き口を大きく開けて空気を入れていきます。それを「精錬」または「ねらし」と言います。
もちろん酸素を入れれば燃えてしまうわけで、前の炭材を燃やし犠牲にしてまでも温度を上げていきます。 温度を上げればいい炭になりやすくなりますが、前の部分が燃えて収量が少なくなります。ここら辺がどんな炭にしたいかによって、焼く人によって大きく変わるところでしょうか。 私はだいぶ引っぱる方ですね。 なにせ個人でちんまり焼いて生計を立てようとするなら、他に真似できないほど硬質の炭を焼いて、硬さを必要とする竹炭アクセサリーなどでやっていかないといけないですから・・。 大きなところはやはり質より収量が大事というところが多いです。
それに硬く焼けるとその分重くなるので、精錬を長くやっても短くやっても体積が変わるだけで全体の重さはたいして変わらないので、やっぱり良いのを望みます。 かといって、温度を上げさえすれば硬質になるかといえば、またわからないんですよね。上げ方によるというか・・、私にはまったくさっぱりわかりません。
ということで、毎度手探り(適当というか勘というか)でどうにか火が止まりました。 どんな炭になるか結果がすべてですが、煌々と光る炭火をみつめるこの時間は変えがたいものがあります。
<今日の精錬時の竹の炭火です>
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