2004年10月02日(土) |
幸せを無神経につぶさないで |
あたし今、節約してるんです。 ぶっちゃけ、お金が乏しいのですよ。 というのも今仕事を休んでいるのでつまるところ収入がないのですね、現在。
貯金はまあぼちぼちあるので実際今困ってないけれども まあこの先何がどうなるかわからないので。
だからね、今まで一人暮しで自炊してたら生活パター―ンから考えて かえってお金がかかるのでいつも外食だったんですよ。 私、食べることがダイスキなので何をどこでどんなふうにして 食べ様、ってわくわく感に日々の楽しみを見出していたんですよね。
でも、それをやめました。 で、家でごはんたいて。 まあ、とりあえず今ごはんにふりかけとか、お茶漬けとか。
それはそれで新鮮で楽しいんだけれどもやっぱり おいしくてきらきらキレイで彩られたあつあつ、またはしっかりとつめたーい 正しくおいしいものが食べたい衝動にかられます。
で。我慢して我慢してこの間病院の検査に行った帰り。 今日は遠くまでイタイトコがんばって行ったし、いっぱい我慢してきたから 自分にごほうビ♪と思いきって外食をする事にしたんです。 しかも、ダイスキな刺身!!!
私にとってはめちゃくちゃゼイタクな選択でした。
で、伊豆の海岸沿いにあるずっと前から行って見たいと胸躍らせていた ある和食料理やさん(主に刺身を扱う)に行ったんです。 そう、病院についてきてくれたココロ優しき人と。
で、ふたりでわくわくしながら時間をかけて 「豪快船乗り丼」、ランチタイムで980円。
本当にわくわくしました。 久しぶりに胸踊りましたよ。 こんなにだいすきなお刺身を、外食をずっと我慢してきたんだ、 このくらいのごほうび・・・えいっ! 舞台から飛び降りろ!という気持ちで。
で、出てきた丼見て、まず、
ん?なんか・・・
そう。魚介が名物だと。うたっているわりにはなんか・・・ 丼、なわりには・・・・
そう。乗っているのはなんだかだらりとしなった小さな刺身の切り身が 3,4切れ。そして、卵焼き、いくら。のり。
ミタメも「のせればいーーじゃんそれでっ」って ギャクギレしたような盛りつけ。 なんか、叱られてるような気持ちになりましたね。
ま、まあまあ。たべてみようよ、と。 すると目の前に座っているお連れ様。
ぶわっ!!!くさい!!!
「えー、うそー。そんなわけないって。だってこんなに海に近いんだよー 刺身が名物なんだよーーー。・・・どれどれ」
もぐ。
「ぶっ、まずい!!!」
本当にびっくりしました。 どんなに山に囲まれた海に程遠い場所でも、 こんなにくさくて嫌悪感がわくようにまずい刺身ははじめてだった。
ものすごいショック。
はじめて感じた、こんなに刺身のスキな私が感じた刺身への嫌悪感。 くさいにおい。 魚臭く生臭いくささでなく、まったく新鮮でない不潔なにおいでした。
そして驚くことにのっていた卵焼きも、くさかったんです。 これもまた腐った匂いというより、不潔な匂い。 ぞうきんをぬらしたまま放置しておいて発せられたようなあの う、っとつまる匂い。
ついでにおしぼりもスゴクくさかった。 気持ち悪くて袋から出してその匂いを感じた時点で つまんで横に置いた。
ついでにいうと器も塗りがはげていてさばさばとささくれだっている 所があった。
最低ですね。
めちゃマニアックで人に知られていないような小さい所, お客さんがくるのも珍しい、といかいうようなところじゃないんですよ。
フツウに名前も知られていて実際「あそこは、いつかいってみたい」 と前々から思っていたくらい店の情報も入るようなメジャーな 「刺身を食べさせてくれるいい店」的なところで。
わたくしのお連れ様もこんなに怒ってるのみたことないくらい おこってましたね。 ほんと、打ちのめされました。
食事って、めちゃくちゃ幸せにしてくれる価値がある分、 これだけ最低なものを提供されてしまうと同じ位のパワーでもって 気分がうちのめされます。 しかもここにいくと決めた背景が私にとって特別な状況だったものですから 余計にね。
ふと机を見るとお店当てのアンケートが。 かかなきゃ気が済まないくらい本気で腹が立ってました。
「あなたにまかせるよ」 お連れ様は、あれだけ細かくいろいろな部分を指摘して 私以上に憤慨していたのできっとうまく代弁してくれるだろうと タクしました。 私の頭にはアンケートに書きたい内容がもりだくさん。
サカナがくさい たまごもくさい、 食を扱うのに器は汚い、おしぼりはくさい、不潔だ がっかりしました
鼻息荒くしてすわってだまっていると、おつれさま。 「ふん!できた!!かいてやったよ!!」
お、よくやってくれた、ちゃんと指摘する部分をかいてくれたかい? 読んで1つでも見なおして改善してくれるために、 細かくわかりやすくかいてくれたんだよねきっと、 ね、だってあれだけ怒って指摘してたもんねっ、どれどれ。
期待をこめて。というかむしろ何の疑いもなく 「そうそう、そうだよね!よくいった!」 というセリフをすっかり準備して目を向けると。
じゃん。
魚への愛情が欠如している!!!!
・・・・こら。
「なに!!!」←言ってやったぜ、どうだ、ああすっきりしたとばかりに 正しいことをしたという表情。
いやーー。そりゃないよ。 魚への愛情が欠如している!!ってアンタ、それじゃ 何がどう不満で店の人どうしていいかワカランじゃないか(;´Д`)
・・・あまりにもいろいろなことがありすぎて怒りがたまりにたまって 集大成となってきっとこの結果なんだろうね(;´Д`) オモシロイ!!よくやった、愛しいぞ、お連れ様!!
・・・・・でもこれじゃあだめだよぉ。 具体的にいわなきゃあ改善も出来ないしアンケート書く意味ないじゃん(;´Д`)
・・・・と諭し、あたしが一言二言つけたして、テーブルにおいてきた。
アンケートを読んで少しでもは、と思ってくれたらいいな・・・
同じ食品をお客様に提供する身として本当にゆるせない。 まさに、お連れ様がかいたとおり愛情が欠如。正しいと思う。
本当に心がある料理って食べ終わって帰って何日しても 心に残るものだ。 ギャクにどんなに量が多かったり豪華なものでも まったく印象に残らず「おなかいっぱい」だけでおわるものもある。
あたしたちのようにあのお店にわくわくしながらいって こういう気持ちになる人がほかにもいるかもしれないと思うと 本気でつらい! 頼むから、あんなにひどいものを提供しないで欲しいと思う。
食を愛して本気で楽しみにくるひとだっているんだ。 四国や東北から伊豆旅行に来て 貴重な食事場所を わくわくしながらあの店にきめるひとだっているに違いないんだ。
わくわくをうちのめすようなことは絶対に許せない。 遠い日本の地で、今半年前、1年前からこの伊豆旅行を楽しみに 毎日がんばって働いたり、暮らしている人がいるんだ。 やっと訪れた旅行の前の晩、家族みんなで 「おひるはさ、伊豆のお店でお刺身たべようね!」 ってタオルやハブラシをつめながらわくわくしている人がいるんだ。
お願いだから、そんな炎をじゅ、っと無神経に消すようなことは 絶対に止めて欲しい。 絶対にやめてほしいんだ。
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