にっきちゃん。

2004年06月24日(木) 未来の私のための仕事日記

今日私がしたこと。
朝食バイキング用のお客様カードの予備を
たくさんコピーして補充したこと。
 
・・・もう、そんなに作らなくたって当分困らないから、だから・・・



ねぇ、 お客様の所に行こうよ。
何かを探しながら困った顔して歩いてるあのお客様の所に
いこうよ。


明らかに短い浴衣を着て笑顔でお風呂に向かっていった
あのおじいちゃんに新しい浴衣届けに行こうよ。


重そうな荷物を持って歩いているあのご夫婦を助けに行こうよ。

砂がたまった外の手すり、拭きに行こうよ。

走り回ってるみんなを助けにいこうよ。

ご案内しながらお客様の顔を受けて選ぶ会話がしにいこうよ。

お客様の顔も見ずフロントで返事をしているあの人に
「そんなの悲しい」って話をしにいこうよ。

椅子に座ってタバコすってるあの先輩に
「今外にお客様がくるかもしれないのに!」
っていいにいこうよ。

いつもぐっとこらえる。
アサカラヨルマデぐっとこらえる。


・・・・言えるわけない、できるわけない、
言えばいいじゃない、旅館のためなんだから。
・・・言えない。だって私はもう充分たりているバイキングカードを
作る力だけを持つ今日という日。
「何様のつもり」そう、自分の頭から聞こえる。

心だけが空回りの仕事してる。
あのお客様の所にいきたい、館内に出て もっとプラスアルファの
事、探したい。

ねぇ、私、いつかまた笑える?

 朝 出勤して事務所のドアに手をかけるたび
 あけられず うずくまる。
心臓が痛くなって 息が苦しくなる。
意識がとびそうになる。逃げだしてしまいたい
衝動に駆られる。


今日もドアを開けると 私の戦場が広がってる。
たたずんでうごけない私の戦場。

Mさん、いつも「あせるな。ゆっくり。無理するな」とやさしい顔を
私にくれてありがとう。
一番それが必要なのは本当はあなたです。
そういいたい。力になりたい。
私がいたら本当は痛い持病のことすら、
みんなに伝えられないね。
でもその気持ちを伝えることも今の私にはおこがましく思える。



福支配人、いつも何も言わないで 進ませてくれようとして
ありがとう。私はあなたが毎日怖くてたまらない。
でも、あなたがいなかったら 私は 本当にうずくまって
崩れてしまう。その厳しくて凛とした姿を 
毎日感じることが出来なかったら 
私は泣いてあなたにしがみついてしまうでしょう。
それができたら私はどれだけ救われるんだろう、
でも、その救いはきっとほんの一瞬のこと。
本質的な 私の進歩とはかけ離れた救いだ。
福支配人は正しい。
もっと私に冷たくして。そんなんじゃ役立たずだと叱って。
建設的な仕事の話だけして。そして凛としたあなたの姿を
いつも見せてください。
それが、私への一番の救い。


・・・・本当は心の中で一番頼ってる。
お願い、私に向かって笑って。
「おつかれさま」って言って笑って。
「大丈夫、きっと綾ならできるよ」って笑って。





みんなの着物、とってもきれい。
キラキラ見える。

お客様の笑顔、本当にキラキラ見える。

たたんだ浴衣が、おしぼりが、タオルが、器が、
キラキラ見える。


もっと、したいよ。
外に行きたいよ。
痛みに支配されず必死に働きたいよ。
もっともっと素敵な旅館にしたいよ。
力になりたいよ。
いっぱいいっぱい 泣いても苦しくても
いくら 疲れてもいいから
お客様の力になりたいよ
みんなの力になりたいよ

こんなに 逃げ出してしまいたくて
息が苦しくて 食べたものがでちゃうのに
運転中意識が飛ぶのに
事務所のドアをあけるのにこんなに勇気が必要なのに

あたしは

こんなに こんなに  こんなに


この旅館がだいすきだ・・・



ここで働くみんなが

だいすきだ




大嫌いなのはこんな自分

泣いてる自分


もう こんなに 弱い日記はやめよう

でも 確かに 今の このあたしが ここにいたことを
残して いつか読み返したときに

「このときのおかげで成長できたなぁ・・」
って笑っていえる日のために・・



削除することを控えます。


自分のための日記でした。

謝罪。











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