マニアックな旅行の雑誌が企画している、 『全国の旅館、ホテルのサービスの達人』 というものに全国から44人選ばれまして。
その中の一人として、私の名前が雑誌に載りました。 雑誌社から表彰状が会社に送られてきました。 社長から金一封がでました。
ものすごい、嬉しかった。 今まで必死でがんばってきて本当によかった、と 心から思いました。
あまりに毎日人(お客様)のことをかんがえてばかりで 自分の毎日の生活をおろそかにしたり 自分自身の心をどこかになくしてしまったり
いろいろしましたが、本当にウレシカッタ。
ただ、やった!とかみ締めた。
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・・・でも。 あたりまえだけど、そこで終わりじゃなかった。
つい最近そんなことは頭の片隅に追いやられていた頃。 館内を歩く、初めて会うお客様がこっちを見てあたしを指差していった。
「あ。雑誌に載っていた綾さんだ!」
はっとした。
この旅館にはじめてきて、 あたしのことなんか知るはずもない人が あたしを知ってる。
「この人、どんなサービスをするんだろう。」 「どれだけスゴイことしてるんだろう。」
見てる。 見てる。 あたしを見てる。
気を抜けない。 がっかりさせるわけにはいかない。 期待を裏切ることなんてできない。
やっぱりあたし、やらなきゃいけない。 ・・・ってなんだかこう書くとやけにかっこいいなぁ(汗) そんなんじゃなくて・・・気持ちが引き締まったのです。
がんばらなくていいよなんて、自分に言えない。 ちょっとくらい手を抜いて、今日一日くらい・・ 今日の一組のお客様くらい・・・ だって、もうイッパイイッパイダヨ・・ なんて 絶対思っちゃいけないんだ。 私にとってたった今日の一組でも彼らにとっては 100パーセントの「今日」という日。 がっかりさせたら、手を抜いたらあとからめちゃくちゃ後悔すること やっぱり目に見えて明らかだ。 今回頂いたこの表彰状と金一封は私に改めてそうカツを 入れるために目の前に現れたんだ。
やる。 やる。 やるしかない。
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