にっきちゃん。

2001年06月09日(土) 添乗員、諸口おばあちゃん

  ああっ
明日が怖いです
明日は・・・うちの旅館OPEN以来のまんぱんにお客様が詰まってる日。
170人以上はいってます。
っていっても、ぴんとこないよね・・・
うちの旅館、140もいけばマンパンです、それを170・・・
考えただけでも恐ろしい。
仲居さんは、10人だっちゅーの、どうあがいても。

170人分の配膳をする人達は、大変。(いや、それもうちらだから)
明日の鍋の鎌や、はしおき、グラス、いろいろ足りなくって
今日の夜は明日の準備でみんな走りまわってました。
宴会場のつめこみかたがすごくって、
みんな明日の手持ちをどきどきしながらみて
「うおーーーー」だの、「ぎゃーー!」だの、
「やっちゃったーー」だの、いってました。
ああ、おそろしいです、ほんとにおそろしいです。
お客様の数が多すぎてセットする釜なんかが足りず、はんてんや帯もたりず、
本館の「いなとり荘」から、朝、はるばる運ばれてきます。
すっげぇなぁ・・・オイ。



なんでこんなに混むんだろう・・・



す、すごいです。
こわいです
なんか明日のこと考えるとほんと、体がつかれてきたような気が・・・

ああ、くらくら。

とか、冗談っぽくいってるけど、マジでヤバイです。


ああ。



これを今日の日記にかかずして何をかけと。







そうそう、自分が忘れないためにこれをかいておきます。
今日のお客様の添乗員様は、75さいの元気なおばあちゃん。

戦争中、ほんとうにソノヒトのお陰で何度助けられたか・・・と
目の前にいる人を指差して本当に涙を流して話してくれました。
命の恩人がお客様の中にいたのです。


喜んでもらわなきゃいけない、わたしは、自分一人でここまでこれたのではない、
みんながいたから、みんなのおかげで・・・!!
と、強い思いを胸に、
踊りを踊ったり、箱根八里のはんじろうにあわせて、着物に着替えて
パフォーマンスをしたり。
本当にエネルギーのある、力のある、スバラシイ人でした。
『綾、がんばろう!綾、がんばろうな!」
って。


くちべにを鼻に塗り、黒ペンでほっぺたにてんてんをかき、
ふろしきかぶって着物着て、
『綾、綾のおばあちゃんがこういうことしてたら泣くか?」って
隣の部屋で着替えながら言った。
泣くわけない、誇りに思うよ、こんなおばあちゃん。

みんなのタメにひっしにうごいて、笑わせて、盛り上げて、
強い意思を持って涙を流しながら一生懸命なおばあちゃん。
こんなにエネルギー溢れたおばあちゃん。


本当にステキな人でした。
生きる、ってこういうことだと思った。

本当にステキな出会いをしました。
カミサマ、ありがとうございます。

綾も、がんばる。がんばるよ。


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