目をギュッと閉じて、と言われて閉じると 勝手に眉間にしわが寄っていました。
・・・想像の中の私は。
「目を堅く、ギュッと、閉じて」
もし、そう誰かに言われて、そうしたとしたのならば。
そして、手を下にまっすぐのばして、まるで一本の棒のように なんのやわらかみもなく、なんの人間らしさもない私が立っていました。
その空間には色がなく、かといってモノクロなわけでもなく、 ただ「色がない」のでした。 透明でもなく。 そうしている私とそれを取り巻く空間に、「色」をつけるとしたならば、
「穴色」
・・・この色を選んだ事、 ピッタリ来ないけれど、なんだかそう名づけてもイイような気がしました。
私はダイスキでした。
腐ったゴムの匂いが。 凛と動かない月の傲慢さが。 病気色をしているタバコの灰の、破壊的佇まいが。
この世界って、どこにあるんだろう
宇宙って、どこにあるんだろう
私をすっぽり包みすぎている銀色の天上世界を見上げながらそんなことを 思っている自分に、くすりと笑いがこみ上げました。
感覚の中でしか自分を見つけられなくて 一人ぼっちになる夜にしか自分になれなくて
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「菜の花がきれいだね」
「ステキな星空だね」
「ガンバレ!ガンバロウ。ガンバレ!ガンバロウ。ガンバレヨ!ガンバロウ。ガンバレ!・・・・・」
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前向きな事しか言えなくて
笑顔でいる自分しか、怖くて見せられなくて
多くの人が喜ぶことを選んでコントロールで行動して
****「頑張りやさんだね」***
誰の前でも泣かなくて
いやな顔なんて見せなくて
***「アナタを見ていると頑張れる」**
文句一つも言わなくて
壊れたココロなんてもっていなくて
誰もにニコニコあいさつが出来て
***「いつもえらいよね。これからも、悩みを聞いてくれる?」**
***「逃げたいなんて思わないんでしょう」*****
イヤなことは進んでやって
考え方がちゃんとしていて
****「ちゃんと落ちついてるね」***
****「芯を持っているんだね」*****
光を浴びているときの リモコン
『お前は7歳のコドモだ』
全てをつきつけられた。
月光を浴びているときの、電源、
オフ。
ホントウは、弱いんです ホントウは、ゆらゆら 、ふわふわ、 なにも動かないものなんてないんです
ホントウは、抱きしめて欲しいんです
ホントウは、弱いんです
弱いんです、てば・・・・・
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