にっきちゃん。

2001年03月10日(土) コドモの中身

今日は自分のお客様の中に久しぶりに子供がいました。

コドモ。

ワタシ、この仕事始めてからコドモがとても苦手になった。
だから、その日のお客様の中にコドモが含まれているとものすごーく、ユウウツ。
お部屋にごあいさつに行くときも、
それが子供のいるトコロだと、

「はぁ・・・やだなぁ。どきどきどきどきどきどきど・・・・」

って、悶えちゃうワケです。


なんでこんなに苦手なんだろう。
って、わかってるんだぁ。


だってね、コドモがお客様になるのがイヤなんだよ。
お料理持っていくとき、大人よりもまず、子供に出してあげる。
コレ、基本。
子供が喜ぶから。そして、自分の子供が喜ぶと、親は何よりもウレシイから。

話しかけるときは絶対に名前を呼んであげる。
コレ、基本。


『○○ちゃん、○○ちゃんにデザート一番にもってきたよーー!』
ってだしてあげる。
すると、コドモはウレシそうにしたり、照れたり。


すごくすごくちっちゃいコドモがご飯食べなくて親が困っていたりするときは、
『○○君、ご飯食べないと、くまさんにおこられちゃうよ?』
って、その子のぬいぐるみが怒っているように「くまさん」動かしたりする。



ってね、やっているけれど、なんだか、どうも違和感があるんだぁ・・・


コドモはきっと、たぶん、本当に喜んでくれている。
親も、よろこんでくれている。
だから、それでもちろんいいんだ。
そうしたほうが、いいんだ。
うん、絶対。


でもね、でもね、
綾、いつも心の中で『この子は本当に喜んでいるのかなぁ。』
って思っちゃうんです。


ワタシ、ちっちゃいころね、幼稚園とか、小学校低学年とか、そのくらいのとき。
自分の周りのオトナってやっぱりコドモにちやほやするじゃんか。
まぁ今のワタシ(というか私達、かなぁ)がしているように。

それがすっごいわかったんだよ。
近所のおじさんおばさんとか、親戚の人とか、
綾がコドモだからこうやってご機嫌取りみたいなことしてるんだなぁって。
大人達は綾に合わせて話しかけて、いるんだなぁって。


別にコドモのとき特別に人よりもちやほやされてた、とかぜんぜんそんなんじゃないんだけど、
いつもいつも節々で感じたの。

それがすごいイヤだったというか、何でオトナってこうなんだろう、って思ってた。


でも、そんな事思ってるなんて知られちゃいけないなぁって本能で思っていたんだね、きっと。
知られないように、知られないように、してたの。
ウレシイフリしたり、興味があるフリしたり。


うわぁ・・・なんだか、ひねくれててやな子(笑)←あえてつけてみましたカッコワライ


そうそう、そういうオトナがほとんどで、でも一人だけダイスキなオジサンがいたんだ。
ソノヒトは、綾がどんなにちっちゃくても全然対等に話してくれた。
久しぶりに会っても『大きくなったね。今何年生?』とか、
そういうオキマリのことなんか興味ない、って感じで、
「おう、あやー」とかいっちゃって、
「なぁなぁ、このテレビ、おもしろくない?」
とか、「あそこの店、すごい安いなぁ。えっ?今からいくの?じゃあさ、あれ買って来てよ」
とかね。
ほんと、フツー。
全然「子供だから特別扱い」なんかされなかったんだ。
そのおじさんはダイスキだった。



そうそう、そうなのよ。
だから「子供だから特別扱い」する大人には

「ウザイ」
「そんなふうに気を使ってくれなくていいよ。こっちが疲れちゃう」

って思ってた。でも、ウレシイフリして・・・。


んーーだからさ、自分がコドモを喜ばせなきゃならない立場に今なって、
どうしていいかわからないんだよね。
世間一般がするような

「○○ちゃんーーコレもってきたよー」
「○○ちゃんのお洋服かわいいね」
「ご飯いっぱい食べられたカナ??」

とかとか、そういうの、今やってるけど、どうしても子供の心を疑ってしまう。
目の前にいる子供はうれしそうにしているけれど、本当は綾の「オトナ」の心を
見ぬいていて、
「バカじゃない」っておもってるんじゃないか、って思うの。どうしても。
だって自分がずっとそうだったんだもん。


ワタシはコドモだろうとなんだろうとフツーーに話しかけたいんだけど、
だけどだけど、相手はお客様。
子供だけならフツーに話したいけど、子供には絶対に親が一緒にいるでしょう。

「ねぇ。なんとかかんとかだね」とか、するわけにはさすがにいかないよね。
オトナはきっとム、っとするもの。きっと。
だって、日常に生活していたって、子供に対しては
「○○ちゃんーー」ってするオトナがほとんどでしょう。
お散歩であったおばちゃんだって、スーパーのレジ打ちのおばちゃんだって、きっとそうするよ。
「○○ちゃん、こんにちはーー。ニコニコ」
って。
なのに、旅館の仲居さんが自分ち子に対して「ねぇ。ねぇねぇ、あのさぁ」とかいったら
「ぉぉぉぉおおおおおおおい。」
って感じダロ。

オトナだって大事なお客様。
そのお客様の心を見ないわけにはいかない・・。



んーーだけどだけど、綾、どうしても「○○ちゃーーん」ってやること、違和感あるんだよねぇ。


あー。



まぁそんなこんなで世間は週末らしいので、コドモフィーバーしていた
本日のウチの旅館でございました。













そうそう、昨日かいた「ココロノコエ」の「さくらんぼ」にでてくる
「ユウくん」みたいなコドモ。
どこかにいないかなぁ。

とかね。

本当は言葉にウマク出来ないだけで、子供はいろいろな真実が見えているんじゃ
ないのか?っていうね。
イヤ、なんかよくわかんないけどそんな方向で。
イヤ、どんな方向だ?


あのね、「さくらんぼ」にオチとか教訓じみたものはなにもないので、
ただ、その流れを感じて欲しいだけなのです。

「子供には色んな真実が見えている」とか思っていないし、だけど思っていないわけでもないし、それがかきたいわけなんかじゃモチロンないし、
ただああやって文章を流したかったのです。

あの雰囲気で。


意味、も 特にないし  いいたかったこと、つたえたかったことも、
ありません。


ただ、「雰囲気」。
それだけ。


でも、深いと思う。なにかが。うーーん。
でも、やっぱり完成度があまりよろしくないのです。自分の中で。

モット時間を使って妥協せずに、書きたいな。


自己満足したいのです。



それより、今これを読んでくださっている神のようなミナサマが、
「さくらんぼ」を読んだのか、っていうね(笑)
勝手にしゃべくって、バカか、おまえわ、っていうね。

・・・まぁまぁ。





とにかく、


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